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闘い
「闘い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
闘いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「影」より 著者:芥川竜之介
した房子の顔へ、まともに視線を焼きつけている。
房子は全身の戦慄《せんりつ》と
闘いながら、手近の壁へ手をのばすと、咄嗟《とっさ》に電燈のスウィッチを捻《ひね》....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
いか?
人生は狂人の主催に成ったオリムピック大会に似たものである。我我は人生と
闘いながら、人生と闘うことを学ばねばならぬ。こう云うゲエムの莫迦莫迦《ばかばか》....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
しゅうせん》を計画するにあらず、鋤《すき》と鍬《くわ》とをもって残る領土の曠漠と
闘い、これを田園と化して敵に奪われしものを補わんとしました。まことにクリスチャン....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
でなかったら、これから僕と一緒に逃げて下さい。僕は生命のあるかぎり、貴方のために
闘います」 「貴方は男らしくないのねえ。……」と庵主は急に冷やかな顔になって、壁....
「蠅男」より 著者:海野十三
ャッ」 とさしもの蠅男も痛打にたまらず、※と床上に大の字になって引繰り返った。
闘いは帆村の快勝と見えた。 「おとなしくしろッ」 と帆村は蠅男のうえに馬乗りに....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
おそ》れがあるという気持と、気味がわるくて手が出せないという気持が、彼の心の中で
闘いを始めた。そのうちに鞄は往来へ飛び出し、彼の眼界から失せた。そこで彼の心の中....
「金属人間」より 著者:海野十三
ろうと、器具であろうと、何であろうと取って投げつける。 蜂矢探偵は、このすごい
闘いの外にあった。かれはしばし迷った。仲裁《ちゅうさい》すべきであろうか、それと....
「恐竜島」より 著者:海野十三
、穴に入っていった。 あっ爆音《ばくおん》だ! 人と怪獣《かいじゅう》の
闘い。 いや
闘いではない。怪獣に追いまくられて逃《のが》れきれぬ人間が、最後の....
「超人間X号」より 著者:海野十三
のである。 ところが、地下十六階からは、ぜんぜんなんの報告もなかった。 地底の
闘い 「地下十六階、地下十六階、Q37号はどうしている。Q28号はどうした……」....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
嬉しかったものと見える。無理もない、それは確実に、印度民族|奮起の輝かしき序幕を
闘いとったことになるのであったから。 しかしその日の新聞電報は、地中海から廻航....
「空襲警報」より 著者:海野十三
まぬかれていた。 旗男は、不安な面持で、高田市方面と思われる方角の空と地上との
闘いをみつめていた。空中に乱舞する照空灯、その間に交って破裂する投下爆弾、メラメ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
面を打ちました。わが君をはじめ、一|同はしきりに舟子達を励まして、暴れ狂う風浪と
闘いましたが、やがて両三|人は浪に呑まれ、残余は力つきて船底に倒れ、船はいつ覆る....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の如き丁度関節炎を憂いて足腰が起たないで臥ていた最中で、病床に腹這になって病苦と
闘いながらポツポツ訳し、三十枚四十枚と訳しおわると直ぐ読返しもしないで金に換えた....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
に東京のヘソであり、日本の中心である。私はこれこそ男子の本懐と考え、本気になって
闘い抜いた。その結果、安藤、田川の両強豪をおさえて、頼母木氏についで第二位で当選....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
を存せず、屡、奇声を発す。されども、暗中ながら、綸を紊すことも無く、力に従いて相
闘いしかば、三十分許りの後には、船頭の助けを得て、沈を手元に引き留むるを得たり。....