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闘技
「闘技〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
闘技の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薤露行」より 著者:夏目漱石
睫《まつげ》の裏に隠してランスロットの気色《けしき》を窺《うかが》う。七十五度の
闘技に、馬の脊《せ》を滑《すべ》るは無論、鐙《あぶみ》さえはずせる事なき勇士も、....
「藤棚の陰から」より 著者:寺田寅彦
のけんかではなくて、やっぱり彼らの種族を増殖するための重大な仕事に関係した角逐の
闘技であるらしく思われる。 あまりに突飛な考えではあるが、人間のいろいろなスポ....
「映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
キロと一・八八メートルだそうで、からだでは到底相手になれないのである。 しかし
闘技中にカルネラは前後十二回床に投げられた。そのうちの一回では踝をくじかれ、また....
「俳句の型式とその進化」より 著者:寺田寅彦
のヴェリエーションを尽くして選良候補者のストックを豊富にして、それらを生存競争の
闘技場に送り込むのも時宜に適するものではないか、ということである。 いかにオリ....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
論の客観性が何物であるかを知らない輩の迷信である。 譬えて云えば、オリンピヤの
闘技場で、観覧席にいて競技を見ているものは、丁度之を「客観」している人達になるわ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
うも見劣りがする。 つぎに闘牛場だが、その建物は、ちょっと見たところ羅馬の円形
闘技場に似ていて、途徹もなく尨大なものだ。這入ると中央の広場がいわゆる闘牛庭で、....
「厄年と etc.」より 著者:寺田寅彦
影を追いながら脇目もふらずに芸能の修得に勉めて来た人々の群が、三十前後に実世界の
闘技場の埒内へ追い込まれ、そこで銘々のとるべきコースや位置が割り当てられる。競技....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
して、シスチーナ礼拝堂の実例によって世に盛んになった、汗をかいてる赤ら顔の豪傑や
闘技者などの動物的な愚鈍さは、彼には肉弾のように思われた。ただ一人ミケランジェロ....
「闘牛」より 著者:野上豊一郎
ロス(闘牛揚)は大きな無蓋の円形劇場《アンフィテアトロ》式の建物で、昔のローマの
闘技場を原型にしたものであることは一見してわかる。牛と人間と格闘するアレナの周り....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
のは、どれもこれも、ゆくゆくはアフリカ行きの流刑船《エグジレ》の水夫になるとか、
闘技場《アレエヌ》の暗闇に出没して追剥《おいはぎ》を働くとか、女ならば碁磐縞《ご....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
》るな。つまりですナ、この牛君……牛様に武芸万般を仕込んでぜひともヘルキュレスを
闘技場《アレエヌ》の砂に埋葬しようという。……それならば秘策は万事|拙者《せっし....