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闡
「闡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
闡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
創生の本源は何だとか、やかましい議論があります。科学と哲学と宗教とはこれを研究し
闡明《せんめい》し、そして安心|立命《りゅうめい》の地をその上に置こうと悶《もが....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
象はいかなる構造をもっているか。まず我々は、いかなる方法によって「いき」の構造を
闡明《せんめい》し、「いき」の存在を把握することができるであろうか。「いき」が一....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
。 もし映画「小島の春」が、癩に対する一部の認識を是正し、その伝染病たることを
闡明する意図のもとに作られたのなら、あのような(シナリオによって判断する)まわり....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
あった。 さて、かくして怖るべき「電気風呂」の怪死事件は、犯人の捕縛と共に一切
闡明されるに到った。 やがて、あのフィルムは、警視庁へ移送されてその犯罪捜査に....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
奇蹟売買人の悪業にすぎないことでしょう」と法水も冷たく云い返した。
「それでは、
闡明なさるほどの御解釈はないのですね。それから、一八七二年十二月|蘇古蘭インヴァ....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
る。 それがためには、プロレタリアートは、その戦争が何のためになされているかを
闡明しなければならない。 反戦文学は、こゝに於て、戦争が何のために行われるか、....
「読書法」より 著者:戸坂潤
研究する国語教育科学というものがあるなら、それはこうした人生における作文の意義を
闡明する立場に立脚しなくてはなるまい。 今度、垣内松三教授の『国語教育科学』(....
「科学者とあたま」より 著者:寺田寅彦
かったと思われるような尋常|茶飯事の中に、何かしら不可解な疑点を認めそうしてその
闡明に苦吟するということが、単なる科学教育者にはとにかく、科学的研究に従事する者....
「空想日録」より 著者:寺田寅彦
てからそれが発電する理由が証明されたり、飛行機が飛んでから、それが飛べる必然性が
闡明されたりする。大地震が襲来して数万の生霊が消散した後にその地震が当然来るはず....
「文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
ヨンの博士会一文題を発し賞を懸けて能く応ずる者あるを募る。其題に曰く学術技科の進
闡せしをば人の心術風俗に於て益有りしと為す乎将た害ありしと為す乎とルーソー之を読....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
教育のことであるらしい。而も国史の「単なる史実」を教授するに止まらず、「日本精神
闡明のため」の教授をすることをいうのである。「単なる史実」以外のもの、即ち史実で....
「物質とエネルギー」より 著者:寺田寅彦
そ千八百分の一に当る事も種々の方面から推定される。かくのごとき電子の性質が次第に
闡明され、これが原子を構成する模様が明らかになる時が来ても、電子その物は何物ぞと....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
つ、清澄山の南面堂で、師僧、地頭、両親、法友ならびに大衆の面前で憶するところなく
闡説し、 「念仏無間。禅天魔。真言亡国。律国賊。既成の諸宗はことごとく堕地獄の因....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
の学術である。学術は真理をあきらかにすることを目的としている。理想は真理の全体を
闡明《せんめい》することである。情の満足は美の全体を表わすことで、至美すなわち絶....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
んな事には少しも関係を有たぬのである。この故に観音経を誦するもあえて箇中の真意を
闡明しようというようなことは、いまだかつて考え企てたことがない。否な僕はかくのご....