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防塞
「防塞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
防塞の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
た謎となって残されてしまった。
階段を上りきった正面には、廊下を置いて、岩乗な
防塞を施した一つの室があった。鉄柵扉の後方に数層の石段があって、その奥には、金庫....
「魔都」より 著者:久生十蘭
造はその内部へ入る。
どこから集めて来たのか、窓という窓には古畳や土嚢で厳重な
防塞が施され、玄関を挾んだ左右の窓の窓枠の上に据えつけた二台のホッチキッス機関銃....
「スポーツの美的要素」より 著者:中井正一
意味で深い感情を存在関連の上に投げている。ユーゴーのミゼラブルの中の一節、パリの
防塞の中の戦士達が全市中に響く鐘の音に耳を澄している、その鐘声が弱ることは誓える....
「三国志」より 著者:吉川英治
羽扇をうごかして、異境の鳥や植物の生態などを眺めていた。 蛮軍は五|渓峰の頂に
防塞を築いて、三|洞の兵を峰つづきに配し、ひそかに、 「中国の弱兵には、この嶮峻....
「三国志」より 著者:吉川英治
こと半途にして、その道も重畳たる柴や木材や車の山で塞がっていた。敵が作っておいた
防塞だろうが、これしきの妨げは、物ともするな、踏みこえて進めと張※が励ましている....