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「防火壁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

防火壁の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少女地獄」より 著者:夢野久作
《ま》で、市内唯一の藁葺《わらぶき》屋根として同校の運動場、弓術道場の背後、高き防火壁を繞《めぐ》らしたる一隅に在り。嘗《かつ》て同校設置の際、取毀《とりこわ》....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
トの上に焼夷弾が十四、五発つきささっているのは、胸にこたえる風景であった。同校の防火壁だけが厳然と焼け残り、その両側は空であるのも異様な風景であった。 ◯米国飛....
海底都市」より 著者:海野十三
まったことだろう。巨大なる墓場だ。犬ころ一匹通っていない。向うには、焼けのこった防火壁《ぼうかへき》が、今にもぶったおれそうなかっこうで立っている。こっちには大....
平和への荷役」より 著者:宮本百合子
ち日本の女は、女らしい日常性にたって、一つ「壁」というものについて考えて見よう。防火壁という場合、それはその壁自体が火をうけ、やけこげ、最後にやけくずれても、そ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ャビンの通風|煖※照明等すべて最も近代的デザインになる。 中央エンジンの後部は防火壁にして、石油は上翼下二個のタンク内に貯蔵さる。 本機の最大速力は一時間百....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
方は防衛局の仕事がなくなると同時に事務所もとじる計画らしいし、仕事のなくなるのは防火壁をこれからこしらえたってはじまらないという時期が来ればすぐなのだし、どこも....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
たみであった。 今日まで、檻となっていた厳重な厚板が、今は、わずかに身を焼かぬ防火壁となっている。ただ、お綱が匕首で切り破った口があるので、おたみは、そこから....