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防空
「防空〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
防空の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
あります。国民の徹底した自覚により国家は遅くも二十年を目途とし、主要都市の根本的
防空対策を断行すべきことを強く提案致します。官憲の大整理、都市に於ける中等学校以....
「一つの世界」より 著者:伊丹万作
いった粗大な指導方針が事をここに至らしめたのだろう。敵が頭の上に来たら日本の場合
防空はあり得ない、
防空とは敵を洋上に迎え撃つこと以外にはないとぼくは以前から信じ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
九州造。終り」 警戒管制に入る! おお、これは此の前に東京全市で行われたあの
防空演習ではないのだ。この警戒管制には、市民の生命が、丁か半かの賽ころの目に懸け....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の望楼から鳴りだした。英などがまだぐずぐずしているのを叱りつけるようにせきたてて
防空壕内に入れる。 この壕は、昭和十六年一月に一千円ばかり費やして作った。檜材....
「骸骨館」より 著者:海野十三
…はい、何もかも申し上げます。わ、私がかくしましたので……ここへ掘りました。館内
防空壕の奥でございます。その奥をもう少し穴を掘りまして、そこへかくしておいたので....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
3 醤主席は、今や極上々の大機嫌であった。 彼は、毎朝早く起きて、砂漠の下の
防空壕を匐いだすと、そこに出迎えている常用戦車の中に乗り込み、文字どおり砂塵を蹴....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
吊しておいた非常袋を掴むが早いか、部屋をとびだして、街路を駈けだした。目標の市民
防空壕は、五百ヤードの先である。 息せき切って
防空壕に辿りついたはいいが、ふと....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
つけていくがいい。娑婆じゃ、いくら空襲警報が鳴ろうと、これまでのように、君を地下
防空室へ連れこんでくれるわしのような世話役はついていないのだからよく考えて、自分....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
を、太い指でぽりぽりとかいた。 「兵曹長のいう通りだ。今の話でいくと、これからの
防空第一線は、成層圏、いや成層圏よりも、もっと上空のあたりになるぞ。幕状オーロラ....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
の九州だのはどうなんです」 「そりゃ、どこもかしこも、日本中はみな出来ているよ。
防空演習なんか、むしろ地方が盛んで、東京なんか、まだ一度もやらないぐらいなんだ。....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
こまで日本の飛行機はやって来まい。万一来るようなことがあっても、途中には幾段にも
防空監視哨をこしらえてあるから、それに見つかって、香港あたりの空軍が渡り合うだろ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
軍人も、ほとんど皆、出征してしまう。後にのこった人たちの任務は多いのだ。たとえば
防空|監視哨といって、敵の飛行機が飛んでくるのを発見して、それを早く
防空監視隊本....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
の女の子が一番かせぐらしい。自分が先に立ってどんどん案内してゆく。寺の奥の方には
防空壕があった。今はそれも名物のひとつになってしまっている。暗い内部をローソクを....
「中支遊記」より 著者:上村松園
々のものは何ともなっていなかった。その寺の奥には、寝床、便所、風呂場もある大きな
防空壕が廃墟のように残っている。いずれ支那兵あたりが使用したものであるが、いまは....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
である。 この最終戦争に対する準備のため、 1、世界最優秀決戦兵器の創造 2、
防空対策の徹底 この二点が最も肝要である。この徹底せる決戦戦争に於ては武力戦が....