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阿る
「阿る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
阿るの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
い出ると、べそをかきながら又匍匐を続けて行く。このいたいけな姿を憐れむのを自己に
阿るものとのみ云い退けられるものであろうか。縦令道徳がそれを自己|耽溺と罵らば罵....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
のです」
それに、レヴェズ氏が割って入った。そして、相変らず揉み手をしながら、
阿るような鈍い柔らか味のある調子で云った。
「ですが法水さん、その障壁と云うのが....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
たのだ。『大日本史』の大業を成就して、大義名分を明らかにし、学問を曲げてまで世に
阿るものもある徳川時代にあってとにもかくにも歴史の精神を樹立したのは水戸であった....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
に至らしめた人々に敬意を表して、これを学者、医者、画家の次に数えるのは、好む所に
阿るのではない。 真志屋五郎作は神田|新石町の菓子商であった。水戸家の賄方を勤....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
」 「ま。くちおしい限りではございませぬか。万乗の大君をして、さまで幕府の鼻息に
阿るような策をおすすめ申さいでも、毎日の公卿集議には、もそッとほかによいお智恵も....