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阿修羅王
「阿修羅王〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
阿修羅王の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
好ばかりは昔日の悪相に愈※深刻味を加え、物凄かったと云う。その支倉が憤怒に燃え、
阿修羅王の如く大声を振り上げて証人席に突進したのだから、彼の背後に控えていた看守....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
たなや箱の下をかけずりまわって火の手をさえぎりさえぎりたたきのめし、ふみしだき、
阿修羅王が炎の車にのって火の粉を降らし煙の雲をわかしゆくがごとくあばれまわった。....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
、何処か遥かなところを、何かをこらえているような表情で、一心になって見入っている
阿修羅王《あしゅらおう》の前に立ち止まっていた。なんというういういしい、しかも切....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
に胆を消した源十郎、お藤に対してももはや黙っていられないと駈けあがろうとした時!
阿修羅王《あしゅらおう》のごとく狂い逆上した左膳が、お藤の手をねじあげて身体中と....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
。『いいか、貴様の頭を敲き破るぞ! 人殺奴!』 ニキタはぱッと戸を開けるより、
阿修羅王の荒れたる如く、両手と膝でアンドレイ、エヒミチを突飛し、骨も砕けよとその....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
た。 「菊子さん、あなたもよほどえらい人物におなりになりましたね。この間の活劇は
阿修羅王のようでしたよ」弘子がひやかすように言うた。 「警察から帰るとね、父が怒....
「三国志」より 著者:吉川英治
以来、つつがなきか」と、いった。 それまでの関羽は、さながら天魔の眷族を率いる
阿修羅王のようだったが、はッと、偃月刀を後ろに引いて、駒の手綱を締めると、 「お....
「山の人生」より 著者:柳田国男
\山の御神、数を申せば千二百神、本地薬師如来にておはします。観世音菩薩の御弟子|
阿修羅王、緊那羅王、摩※かせん。是より丑寅の方にあたつて、とふ坂山といへるあり。....