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阿呆らしい
「阿呆らしい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
阿呆らしいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放浪」より 著者:織田作之助
がら学校へ駆けつけ、地震怖かったやろ、そういって美津子の手を握ってたら、何んや、
阿呆らしい、地震みたいなもん、ちっとも怖いことあーらへんわ、そして握られた手はそ....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
びかかって婆の胸倉を引っ掴んだ。 「言え。となりの藻をどこへやった」 「なんの、
阿呆らしい。藻の詮議なら隣りへ行きゃれ。ここへ来るのは門《かど》ちがいじゃ」 「....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
くらいである。 玄関での立ち話では、三人とも頼むべきこともろくに頼めなかった。
阿呆らしい気持で早々に辞すと、足は自然に京極の方を向いた。途々、赤井はひとりで興....
「世相」より 著者:織田作之助
を上げて黙礼し、 「しんみりやってる所を邪魔したかな」とマダムの方へ向いた。 「
阿呆らしい。小説のタネをあげてましてん。十銭芸者の話……」とマダムが言いかけると....
「蠅男」より 著者:海野十三
に渡しといて呉れ――と、こないに云うてだんネ。そして電話はすぐ切れました。なにを
阿呆らしいと思うたんやけど、まあまあそんにして玄関の外に出ましたんや。するとどう....
「わが町」より 著者:織田作之助
、おまはんやわいの知らん間にあいつらもうちゃんと好いた同志になっとりまんねんぜ。
阿呆らしい。ほんまに、こんな、じゃらじゃらした話おまっかいな」 他吉はぷりぷり....
「大阪発見」より 著者:織田作之助
わしでごしごし洗うと眼病が癒り、足の悪い人なら足のところを洗うと癒るとのことで、
阿呆らしいことだけれど年中この石地蔵は濡れている。水垢で赤く※びついていて、おま....
「孔乙己」より 著者:井上紅梅
やかし始めた。 「孔乙己、お前は本当に字が読めるのかえ」 孔乙己は弁解するだけ
阿呆らしいという顔付で、その人を眺めていると、彼等はすぐに言葉を添えた。 「お前....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
たので、何と派手な葬式だが、いったいどこの何家の葬式かと、訊いてみると、 「――
阿呆らしい。葬式とちがいまっせ。今日はあんた、灸の日だんがな」 と、嗤われた。....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
ー・ワイルドがその初期に於て主張した「自然は芸術を模倣する」というあの途方も無く
阿呆らしい唯美主義論を不図信じなければならないような気持になったことを告白する。....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
摸は……」 あいつだと、小沢は毛虫を噛んだような口で、怒鳴るように言った。 「
阿呆らしい」 と、亀吉は不平らしい唇を尖らせて、 「――わての方が本物の掏摸だ....
「秋深き」より 著者:織田作之助
ら、石油が肺に効くいうたことぐらいは、ちゃんと分りまっしゃないか。なにが迷信や、
阿呆らしい」 女はさげすむような顔を男に向けた。 私は早々に切りあげて、部屋....
「放浪」より 著者:織田作之助
ながら学校へ駆けつけ、地震怖かったやろ、そういって美津子の手を握ったら、何んや、
阿呆らしい、地震みたいなもん、ちょっとも怖いことあーらへんわ、そして握られた手は....
「四つの都」より 著者:織田作之助
夜店出し「名古屋までや」 鶴三「誰か名古屋の親戚でも死んだのかね」 夜店出し「
阿呆らしい、働きに行くんや、名古屋の工場へ」 鶴三「へえ? いつ決心した?」 夜....
「わが町」より 著者:織田作之助
かい、あんな暑くるしいもん着んといて。」 君枝が半泣きで止めても、他吉は、 「
阿呆らしい。去年着られたもんが、今年着られんことがあるかい。暑いいうたかて、大阪....