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「阿呆陀羅経〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

阿呆陀羅経の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
。たとえば、 ……「精神病院はこの世の活地獄」という事実を痛切に唄いあらわした阿呆陀羅経の文句…… ……「世界の人間は一人残らず精神病者」という事実を立証する....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
とも交際があった。 後世田沼主殿頭が、まことにみじめに失脚した時、それを諷した阿呆陀羅経が作られ、一時人口に膾炙したが、それを作ったのが貝十郎であると、当時ひ....
善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
中共、芸尽くしを遣り出した。 義太夫、清元、常磐津から、団十郎の連詞の口真似、阿呆陀羅経からトッチリトン、安来節から出雲節、芸のない奴は逆立をする。お鉢叩きに....
魔都」より 著者:久生十蘭
うかね、なんて問うだけ野暮で、学問のない諸君にあれがわかる筈はない。諸君の耳には阿呆陀羅経のように聞こえたろうが、あれは「還宮楽」という、そう容易くは聞かれない....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
まだ真新しいし、かいでみると、これが、ひどく生臭いな。……ところで、おれのような阿呆陀羅経《あほだらきょう》ならいざしらず、街中を竿を抜身でかついであるくばかは....
小説 円朝」より 著者:正岡容
からず、増さず減らず」 というところへきて、このごろ世間で時花《はや》っている阿呆陀羅経のないものづくしの真似をする蝶丸爺さんのあざらしのような顔を次郎吉は思....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
た春風亭柳丸という爺さん、売り物はおよそ前代の漫芸ばかりで百まなこ、ひとり茶番、阿呆陀羅経には犬猫の物真似。猫の啼き声を演ったあとで「ちょいとニャーニャーにおぶ....
深川の唄」より 著者:永井荷風
で、何かと近《ちかづ》いて見ると、坊主頭の老人が木魚《もくぎょ》を叩《たた》いて阿呆陀羅経《あほだらきょう》をやっているのであった。阿呆陀羅経のとなりには塵埃《....