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阿弥陀ヶ峰
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阿弥陀ヶ峰の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
にその憎さが骨をふるわして来て、また、よよと両手の裡で泣くのだった。 ちょうど
阿弥陀ヶ峰の真下にあたるところで、清水寺の鐘も近く聞え、歌ノ中山と鳥部ノ山にかこ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
がだめだとすれば、嵯峨の寺だが」 「寺ならなにも」――と大蔵は立って、急に近くの
阿弥陀ヶ峰や東山を見まわして言った。「このあたりだって、寺はいくらもありますぜ。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
に、それへの戒心がつよまっていた。 そこで、たちまち一決を見たのが、かねがね、
阿弥陀ヶ峰の囲いに入れておいた降将たちの処分だった。阿曾、大仏、長崎、佐介など、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
たたび、戦火の糜爛がひろがり、範囲も西は山崎、鳥羽伏見。みなみは木幡、奈良ぐち、
阿弥陀ヶ峰。ひがしは近江から北は若狭路にまでなって来たには理由がある。 叡山の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
見下ろす東山のみねには、夜ごと兵のかがり火がふえていた。火の線は長楽寺、双林寺、
阿弥陀ヶ峰の端までつらなり、四月に入ると、天を焦がすばかりになった。すべて近江か....