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阿弥陀堂
「阿弥陀堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
阿弥陀堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
もう秋風の立ち始めました頃、長尾《ながお》の律師様《りっしさま》が嵯峨《さが》に
阿弥陀堂《あみだどう》を御建てになって、その供養《くよう》をなすった時の事でござ....
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
富「一昨日《おととい》の晩三人で来て前の家《うち》は策で売らしてしまったから、笠
阿弥陀堂《かさあみだどう》の横手に交遊庵《こうゆうあん》という庵室《あんしつ》が....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の惣寄り合いを開始する。果ては、大工左官までが業を休み、町内じゅうの小前のものは
阿弥陀堂に詰めて、上納|御年貢米軽減の嘆願を相談するなど、人気は日に日に穏やかで....
「超人間X号」より 著者:海野十三
《ひとかげ》をうつした。 「あッ、あの人影は……」 教誨師が、低い声で叫んだ。
阿弥陀堂《あみだどう》 執行官もその人影を見た。頭部のたいへん大きな、肩はばの....
「連環記」より 著者:幸田露伴
の東には小閣を開いて書籍を納め、池北には低屋を起して妻子を著けり、と記している。
阿弥陀堂を置いたところは、如何にも保胤らしい好みで、いずれささやかな堂ではあろう....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
」 「そうらしいな。」そう僕はいい加減な返事をしながら、その池の向うに見えている
阿弥陀堂《あみだどう》を熱心に眺めだしていた。 ※
阿弥陀堂へ僕たちを....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
。四壁に洛陽霊地の名所を図絵し銀をもって仏壇を作り、高欄は磨金なりとある。また小
阿弥陀堂を建て、障子色紙形に参議藤原教長の染筆を請うたともある。 基衡の子秀衡....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
。鼻は獅子頭のそれみたいに朱に染まる。けれど八十馬は手を離さない。 鳥部ノ山の
阿弥陀堂から、夕闇の鐘は諸行無常と告げわたっている。けれど、こうすさまじく生き過....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
これはいくら考えてみても、又八には考え当らないはずである。ここから程近い小松谷の
阿弥陀堂に住んでいる虚無僧の青木丹左衛門がいるか、でなければ、八十馬の毒牙にかか....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、海のような竹林がつづいている。そして、その一帯な竹林の中から、古い塔の水煙や、
阿弥陀堂の屋根や、鳥居のあたまが浮いている。 「畜生! あんな所にいやがった」不....