阿弥陀経[語句情報] » 阿弥陀経

「阿弥陀経〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

阿弥陀経の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大島が出来る話」より 著者:菊池寛
マリズム》が、飽く迄もこの悲しみの家を支配して居た。坊主が、眠むそうな声をして、阿弥陀経《あみだきょう》などを読み上げるたびに、譲吉は却《かえ》って自分の純な悲....
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
仏説此経已舎利弗及諸比丘一切世間天人阿修羅等聞仏所説歓喜信受作礼而去。(鐘)仏説阿弥陀経。(鐘) 僧一 なむあみだぶつ。 僧一同 なむあみだぶつ。なむあみだぶつ....
死者の書」より 著者:折口信夫
であった。父の心づくしの贈り物の中で、一番、姫君の心を饒やかにしたのは、此新訳の阿弥陀経一巻であった。 国の版図の上では、東に偏り過ぎた山国の首都よりも、太宰府....
正義の国と人生」より 著者:桐生悠々
ら、これを待つと言っても、衆生は、即ち民衆は待ち切れるものでない。だから、釈迦は阿弥陀経に於て、これを空間的に説明して「従是西方十万億仏土有世界名曰極楽」と言っ....
源氏物語」より 著者:紫式部
愛する者二人が永久に導かれたい希望が御|願文に述べられてあった。朝夕に読誦される阿弥陀経は支那の紙ではもろくていかがかと思召され、紙屋川の人をお呼び寄せになり特....
妖怪学」より 著者:井上円了
落としの法あり。狐に取りつかれしものを落とすなり。すなわち、その宗|所依の経に『阿弥陀経』あり。この経の末に六方の段というところあり。六方とは東西南北上下なり。....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
仏教の経典が仏菩薩の形像を丹念に描写していることは、人の知る通りである。何人も阿弥陀経を指して教義の書とは呼び得ないであろう。これはまず第一に詳細にこれらの幻....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ときよりはお燈明を上げるだけが優しいように思われる。私はその阿弥陀如来に参拝して阿弥陀経一巻を読みそれからその寺の霊跡を尋ねて立ち出た。そこからがすなわちこの天....
法然行伝」より 著者:中里介山
。それがいつわりのない行であるぞ」といわれた。 二十四 法然の曰《いわ》く、「阿弥陀経はただ念仏往生のみを説くと心得てはならぬ。文に隠顕はあるけれど凡《およそ....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
である。少くとも室町時代文安の頃には、彼らは主として人屋の門に立って金鼓を打ち、阿弥陀経を読誦するの仏弟子であった。彼らはもちろん妻子を蓄え、地方政治の頽廃とと....