阿波の鳴門[語句情報] » 阿波の鳴門

「阿波の鳴門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

阿波の鳴門の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
創業記事端書 世の中をわたりくらべて今ぞ知る阿波の鳴門は浪風ぞ無き 予は第二の故郷として徳島に住する事殆んど四十年、為に数十....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
らないので、親類の関係から隣国の高知藩に軍艦を借りたいと言って、承諾を得た軍艦が阿波の鳴門の海峡から大廻りをして来てやっと着いた。けれどもう用はなくなっていたが....
重兵衛さんの一家」より 著者:寺田寅彦
て来る身に沁むような蟋蟀の声を聞く想いがするのである。寝床で母からよく聞かされた阿波の鳴門の十郎兵衛の娘の哀話も忘れ難いものの一つであった。 重兵衛さんのお伽....
茶屋知らず物語」より 著者:岡本かの子
来ているものと見え、優婉な声で投げ節が聞えて来ます。 渡りくらべて世の中見れば阿波の鳴門に波もなし―― ここの座敷では法眼の錆びて淡々たる声で唱え出されまし....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
八幡知らずへ踏込んだと同じく、一つ処をドウドウ廻りするより外はなくなる。それでは阿波の鳴門の渦に巻込まれて底へ底へと沈むようなもんで、頭の疲れや苦痛に堪え切れな....