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阿羅漢
「阿羅漢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
阿羅漢の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「寒山拾得」より 著者:森鴎外
ることの好きな人で、裏の僧院でも、夜になると詩を吟ぜられました」 「はあ。活きた
阿羅漢ですな。その僧院の址はどうなっていますか」 「只今もあき家になっております....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
た。煩悩の塵埃を、スッカリ掃除することができました。そして終には「神通説法第一の
阿羅漢」とまでなったのです。ある日のこと、釈尊は大衆を前にして、こういわれたので....
「悟浄出世」より 著者:中島敦
は、これを至極《しごく》の増上慢といわずしてなんといおうぞ。爾の求むるところは、
阿羅漢《あらかん》も辟支仏《びゃくしぶつ》もいまだ求むる能《あた》わず、また求め....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
いては、近出の『仏教大辞彙』などに見える珍譚|甚《いと》多い。例せば阿那律すでに
阿羅漢となって、顔容美しきを見て女と思い、犯さんとしてその男たるを知り、自らその....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
王が言うと、一僧これは袈裟《けさ》を掛け居るから滅心定《めっしんじょう》に入った
阿羅漢だろう、この定に入るに期限あり、※稚《かんち》(わが邦の寺で敲《たた》き鳴....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
「証文」などと書いてあるが、正しくは「声聞師」である。声聞とは仏教上の語で、小乗
阿羅漢の徒を云う。彼らはただ仏の説法の声を聞き、煩悩を断じて涅槃に入らんとするも....