阿野廉子[語句情報] » 阿野廉子

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阿野廉子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私本太平記」より 著者:吉川英治
いた。 思うに、後醍醐が恋いこがれていらっしゃるのは、ご寵愛第一の三位ノお局(阿野廉子)にあろう。――後宮の佳嬪は十幾人もお持ちだったが、かの玄宗皇帝における....
私本太平記」より 著者:吉川英治
祈願をこめられ、そのムリな勤行のため、おかぜを引きこんだものだった。そんなときの阿野廉子は、たとえば下世話でいう世話女房ぶりの実意を帝の看病につくして、ほかの二....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いう日の誇らしさに酔うことは、女人のほうが数倍かもしれなかった。なにせい、今朝の阿野廉子が、軍兵環視の中を、車御簾のうちにかくれた姿には、もう島窶れの翳もなかっ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ろう。――思うに、ひるま、新勾当ノ内侍と称して外出した女性たちのうちには、准后の阿野廉子もまじっていて、すでに彼女はさきにここを落ちていたものであったろうと想像....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いたのは、悲哭する廷臣をべつとすれば、わずかに、御生涯の艱苦をともにして来た准后阿野廉子と、第七皇子の義良十三歳のおふたりだけであったのだ。 その御臨終のさま....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
“建武の中興”に入るわけだが、高氏と義貞の対立がすぐ始まる。また、後醍醐の寵姫、阿野廉子と大塔ノ宮の暗闘も熱し出す。最近、その三位ノ局廉子のおもしろい史料を見出....