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附する
「附する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
附するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
》らしつづけた。この仇打の工夫についても、諸説のいずれが正しいかはしばらく疑問に
附するほかはない。
(一)「旅硯」、「農家義人伝」等によれば、伝吉は仇の誰である....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
寛容を待つ。
明治三十年六月二十日
東京青山において
内村鑑三
再版に
附する序言
一篇のキリスト教的演説、別にこれを一書となすの必要なしと思いしも....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
ドへ担いで行き、グラウンドを一周してから代表者がそのパンを養老院へ持って行って寄
附することにすれば、下手な仮装よりもぴりッと利いて面白く有意義ではないだろうかと....
「世相」より 著者:織田作之助
へ顔出しするようなことは一度もなく、主人が儲けて持って帰る金を教会や慈善団体に寄
附するのを唯一の仕事にしていた。ほんまに大将は可哀相な人だっせと仲居は言うのだっ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
。私は他を愛しているか。これに肯定的な答えを送るためには、私は或る条件と限度とを
附することを必要としなければならぬ。他が私と何等かの点で交渉を持つにあらざれば、....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
叫びました。 「オイ、これだけ言うのに、まだ判らないことを云うと、厳然たる処分に
附するぞ。空中へ飛び出させていかぬものなら、縄で結わえて置いたらばいいじゃないか....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
する。それが真の仁者である。が、世には往々仁者の偽物がある。それ等は自己に迎合阿
附する者のみを愛し、これに金品を与えて虚名を博すべく努力する。 それから真の哲....
「発明小僧」より 著者:海野十三
仕掛けをするのです。そんな汽船をドッサリ作って――それの設備はみな貴方が国家へ寄
附するのですが――それを長江の出口へ派遣して、昔あった閉塞戦に似た氷鎖戦をやるの....
「光は影を」より 著者:岸田国士
鮮明な跡を残したのである。 京野等志は、すこし子供じみた小萩の主張をたゞ一笑に
附するわけにいかぬ理由のあることだけは、彼自身、すでにその経験によつて知つていた....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
九〇〇。ドイツ人なれどイギリスに来り、化学工学家となり、十万ポンドを王立協会に寄
附する。 モン・ブランの讃美 Hymn to Mont Blanc. 詩篇の名。....
「書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
しとして、全く以てちゃちである。又丸背の強いものに対して余り直線的な感じの文様を
附するが如きである。 さてそこで現在の日本の出版物をみてみる。色とりどり姿さま....
「明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
うのである。留桶を平生使用している客は、それに対して五十銭、一円、或は二三円を寄
附するのが習で、湯屋の方では「金何十銭、何某様」と書いた紙を一々貼り出すことにな....
「北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
な役目を果たすことが出来ていたかも知れない。然しそれは歴代の為政者の中央政府に阿
附するような施設によって全く踏みにじられてしまった。而して現在の北海道は、その土....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
から寄附を受けて生命を支え、専ら修業に努力するのが生活の建前ですから、なるたけ寄
附する人の負担を軽くするため、また、修業を妨げぬため、極力生活を切り詰めました。....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
った。いつぞや新潮社があの跡を買取って吾々文壇の人達の倶楽部として文芸家協会に寄
附するとの噂があったが、どうやらそれは沙汰止みとなったらしい。今は何とかいう婦人....