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「附合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

附合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠義」より 著者:芥川竜之介
して、登城《とじょう》しなければならない筈である。所が、この逆上では、登城の際、附合《つきあい》の諸大名、座席同列の旗本仲間へ、どんな無礼を働くか知れたものでは....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
親には、新しい心配の種になったのでしょう。芝居へやる。湯治を勧める。あるいは商売附合いの宴会へも父親の名代を勤めさせる――と云った具合に骨を折って、無理にも新蔵....
婦系図」より 著者:泉鏡花
。ものを見てよ、その上で欲しくなきゃ止すが可い。喰いたくもねえものを勿体ねえ、お附合いに買うにゃ当りやせん、食もたれの※なんぞで、せせり箸をされた日にゃ、第一|....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
に軽く受けた。 「ははは、一つばなし。……ですが事実にも何にも――手前も隣郡のお附合、……これで徽章などを附けて立会いました。爺様の慌てたのを、現にそこに居て、....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
ろう、堪らねえ。」 とぐいと呷って、 「ええ、ヤケに飲め、一杯どうだ、女房さん附合いねえ。御亭主は留守だが、明放しよ、……構うものか。それ向う三軒の屋根越に、....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
ただ一度、芝の舞台で、この釣狐の一役を、その時は家元、先代の名人がアドの猟人をば附合うてくれられた。それより中絶をしていますに因って、手馴れねば覚束ない、……こ....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
むしろ遊戯だ。処で、はじめは、凡俳、と名のったが、俳句を遊戯に扱うと、近来は誰も附合わない。第一なぐられかねない。見ずや、きみ、やかなの鋭き匕首をもって、骨を削....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
帰ったこの朝だ。俥賃なしの大雪に逢って、飜訳ものの、トルストイや、ツルゲネーフと附合ったり、ゲーテ、シルレルを談じたって、何の役に立つものか。そこへ行くと三馬だ....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
良人を見棄てた。)とこういうことが世間へ知れて、世の中の者がみんなその気でお前に附合えば、それで可い、それで可い。ちっとは負債が返せるのだ。 しかし、これはお....
黒百合」より 著者:泉鏡花
ら、頼むぜ。」 「お友達かね。お前様は物事じゃで可いけれど、お前様のような方のお附合なさる人は、から、入ってしばらくでも居られます所じゃあござりませぬが。」 ....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
っとっと行く。そうでしょう、駄賃を稼ぐための職業婦人が聾の坊さんの杖つきのの字に附合っていられる筈はない。喘ぎ喘ぎ、遣切れなくなって、二里ばかりで、荷かつぎを断....
清心庵」より 著者:泉鏡花
前様ひとつ何とかいって、内の御新造様を返して下さい。裏店の媽々が飛出したって、お附合五六軒は、おや、とばかりで騒ぐわねえ。千ちゃん、何だってお前様、殿様のお城か....
三枚続」より 著者:泉鏡花
、何と見損いやあがったい、いけ巫山戯た真似をしやあがって、何だ小股がしまってりゃ附合がむずかしい? べらぼうめ、憚んながら大橋からこっちの床屋はな、山の手の新店....
式部小路」より 著者:泉鏡花
引いて来てね、 友達三人で煽ったんでさ。 友達といったって、まとものものは、附合いませんや。自分じゃ仏だ、仏だといいますが、寝釈迦だか、化地蔵だか、異体の知....
註文帳」より 著者:泉鏡花
対手だ、放しッこはねえぜ。 一升買うから、後生だからお前今夜は泊り込で、炬燵で附合ってくんねえ。一体ならお勝さんが休もうという日なんだけれど、限って出てしまっ....