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「附和〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

附和の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
乞食学生」より 著者:太宰治
こんどは敢然と報いた。「僕は、物事を綿密に考えてみたいんだ。納得出来ない祝宴には附和雷同《ふわらいどう》しません。僕は、科学的なんです。」 「ちえっ!」佐伯は、....
野分」より 著者:夏目漱石
めから用心するのである。したがって始めより流俗《りゅうぞく》に媚《こ》びて一世に附和《ふわ》する心底《しんてい》がなければ成功せぬ。江戸風な町人はこの解脱法を心....
錯覚した小宇宙」より 著者:辻潤
、アメリカニズムや、大衆や、エログロや、その他一般に喧々|囂々《ごうごう》として附和雷同する街頭の流行論に附随して僕などが今更チンドン屋の旗持の一人になる必要は....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
ノ上カラ云ッテモ、皆サンニ与エテ居ルノデアリマスカラ、コノ際決シテ、カヽル宣伝ニ附和雷同セザル様、呉々モ申述ベテ置ク次第デアリマス。 右工場長 森本はそれを....
文壇の趨勢」より 著者:夏目漱石
ない。信仰の点においても、趣味の点においても、あらゆる意見においても、かつて雷同附和の必要を認めない。また阿諛迎合《あゆげいごう》の必要を認めない。してみるとい....
夜の構図」より 著者:織田作之助
れに追従するか、もしくはこれを楯に取る。個性がイデオロギーの中に埋没する。信吉は附和雷同しない自分の個性を守るために、敢て「神聖」に挑戦するのである。むろん、彼....
チェーホフ試論」より 著者:神西清
、少年チェーホフは当時の中学生を熱狂させた問題や事件に対して冷淡であった。つまり附和雷同性がまったく無かった。謙遜であったが、それは要するに自己批判の過剰から来....
恐怖の季節」より 著者:三好十郎
つでも引っかかるような状態に在る。彼等の思考と感受と行動の機能の中心は、主として附和と雷同と文化的虚栄心にある。シバイを見るのでも、シンから見たいと思って見るの....
その人を知らず」より 著者:三好十郎
れ一人といったふうにノボセあがって良い気持になったり、人のオッポに附いて、つまり附和雷同ね、そいでワーワーいっているのよ。私知ってるわ。ゲンに此処の工員の人に、....