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附言
「附言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
附言の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「もの思う葦」より 著者:太宰治
という言葉をこそ使うがよい。いかに天衣なりといえども、無縫ならば汚くて見られぬ。
附言する。かかる全き放心の後に来る、もの凄じきアンニュイを君知るや否や。 節度....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
。簡単なるには相違なけれど――否日本の文壇も自然主義の洗礼は受けし筈なり」という
附言とともに、「蒼生と悲喜を同うするは軽蔑すべきことなりや否や。僕は如何に考ふる....
「襟」より 著者:ディモフオシップ
離れて死ぬるのはせつない。涙が翻れて、もうあとは書けない。さらばよ。我がロシア。
附言。本文中二箇所の字句を改刪してある。これは諷刺の意を誤解せられては差支えるの....
「古狢」より 著者:泉鏡花
。 待て、それとても不気味でない事はない。 魔は――鬼神は――あると見える。
附言。 今年、四月八日、灌仏会に、お向うの遠藤さんと、家内と一所に、麹町六丁目....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
事件」の凡ての鍵は、これまでに残らず出しつくされました。作者は、もはや一言半句の
附言を要しません。 クサイあやしい人間が右往左往して、読者諸君の推理を妨げます....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
コベにカケコミ教の謀だと見せかけたのだよ。これがまち子殺しのカラクリさ。ついでに
附言しておくが、快天王の声というのは、世良田が術を使っているのさ。なに、腹話術と....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
その妻を取り換える一般の習慣があることを述べて、もしその妻に子供がないならば、と
附言しているが、これはこれらの結婚の多くは子供を産まないことの証拠であり、そして....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
れに劣り、不正確である。またこの定義から出てくる分け方も全く経験的であると、私は
附言しておく。所有権の理論、租税の理論は実はまず孤立して考えられた社会人の間の、....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
全体の一般平均より遥かに低い――これはおそらく事実であるが――ということを吾々が
附言しない限り、この都市の健康性を証明する若干の観察、例えば死亡数の千分率等は、....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
れを押し隠してしまうのである。しかし、年と共に環境の寂しさが増すという点は、特に
附言しておく。 性格としては他人には大いに良く、義気もあるが、又一面、非常に細....
「犯人」より 著者:坂口安吾
だと思わないのか」 (無言) 新聞記事の一問一答はこれで終っていた。このあとに
附言して、当局はこれについて追求するものと思われる、とあった。決定的な容疑者扱い....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
るがしかし決してこれを超過し得ない時期を、指示するものではなかろうか。』更に彼は
附言して曰く、
『かかる時期がいかに遠い将来であるかを知らないものはない。しかし....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
筈で、この意味における飛鳥時代ならば良い。切に斯道専門家の一考を煩わしたい。 (
附言)余輩が明治三十八年以来種々の機会で発表した法隆寺関係の諸論文は、近くこれを....
「三国志」より 著者:吉川英治
ない。この辺が、兵家の玄妙であるから、よくよく曹真閣下におつたえしておくがいいと
附言された次第です」 「……ははあ、なるほど。すると過日からの味方の勝ち色はあま....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
然な継承は乱の基です。御一考を要しましょう」と。 幕府側の諫告は、なおもそれに
附言していた。 もともと御正嫡たる後深草には、何の御失政もあったのではない。そ....