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「附録〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

附録の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
芽生」より 著者:島崎藤村
る朝、私は新聞を懐《ふところ》にして、界隈《かいわい》へ散歩に出掛けた。丁度日曜附録の附く日で、ぶらぶらそれを読みながら歩いて行くと、中に麹町《こうじまち》の方....
辞書」より 著者:折口信夫
槻さんの『言海』。言海の語源の説明には、落し咄がたくさんある。昔の言海には文典が附録についていた。この文典は非常によいものであるにかかわらず、本文のほうの語源は....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
ころを見せなきや。それぢや、この話はこれで終つた。次に、最上先生、そこへいきなり附録みたいに女をつけたして言つちまふのは無理だなア。ともかく今拾つてきた女ぢやな....
北村透谷の短き一生」より 著者:島崎藤村
』は、北村君の宗教的な、考え深い気質をよく現わしたものである。それから国民の友の附録に、『宿魂鏡』という小説を寄稿した事があったが、あれは自分で非常に不出来だっ....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
れがはじめてである。明治二十三年の新年からであった。『国民之友』は春秋二期に文芸附録を添える。前年の新年にはS・S・Sの「於母影」が載せられ、ことしは鴎外署名の....
三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
ると皆舶来の煙草である。そしてパイレートというのの中には美人だの万国の兵士だのの附録絵がついているので私もそれを集めるために秘かに煙草を買うことがある。煙草はは....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ード伯すなわちベンヂャミン・トンプソンの建てたものである。(この人の事については附録で述べる)。 それで王立協会の目的はというと、一八〇〇年に国王の認可状の下....
宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
で、婦人として、りっぱな教養を備えた理想的奥さんができるならば、そのほかのことは附録のようなものである。むしろ多々益々よそへとられてもかまわぬという気持にさえな....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
から帰った当座は、池の端の花園町におりました。そこで「舞姫」や『国民之友』の夏期附録となった『於母影』などが出来たのです。ちょうど動物園の裏門前の邸で、奥まって....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
で、退引ならず二階で、膝詰の揮毫となる処へ、かさねて、某新聞の記者、こちらは月曜附録とかいう歌の選の督促で一足|後れたが、おくれただけ、なお怒ったように、階子段....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
かなりの忍耐力を要したことを記憶している。「助六」の台本はかつて『歌舞伎新報』の附録で読んだことがあったが、さてそれを舞台の上で見せられると、第一に時間の長いの....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
若い蘇峰の『国民之友』が思想壇の檜舞台として今の『中央公論』や『改造』よりも重視された頃、春秋二李の特別附録は当時の大家の顔見世狂言として盛んに評判されたもんだ。その第一回は美妙の裸蝴....
サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
の文字には、普通に「山窩」と書く様になっている。これは大正三年頃の大阪朝日の日曜附録に、鷹野弥三郎氏の「山窩の生活」と題する面白い読物が連載せられたのが、余程影....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
の日に偶然伊藤君のお宅もまた焼けた。そしてその感懐を記述された文が深沢君の記事の附録となって、その当時自分のもとに致されたので、伊藤君のお名前なり、その特志のお....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に大成したのは大戦終了後のソ連邦ではないだろうか。 大正三年八月の偕行社記事の附録に「兵力節約案」というものが出ている。曽田中将の執筆でないか、と想像する。そ....