降りみ降らずみ[語句情報] »
降りみ降らずみ
「降りみ降らずみ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
降りみ降らずみの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武蔵野」より 著者:国木田独歩
のわけである。
九月七日――「昨日も今日も南風強く吹き雲を送りつ雲を払いつ、雨
降りみ降らずみ、日光雲間をもるるとき林影一時に煌《きら》めく、――」
これが....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
しみつ》に近い刻限でありました。 4 しかし、翌朝はきのうと反対に、
降りみ降らずみのぬか雨で、また返り梅雨《つゆ》の空もようでした。右門主従のその家....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、ポツリ、ポツリと、えり首を見舞ったものは、このごろの青葉どきにはつきものである
降りみ降らずみのさみだれです。さみだれの降るところ、決まってまたついてまわるもの....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
くらいな残暑です。加うるに厄日の二百十日がひとあらしあるとみえて、もよったままの
降りみ降らずみな天候でしたから、その暑いこと暑いこと、五右衛門が油煎《あぶらい》....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
うです、ご存じのように、きのうはいちんち朝から陰気なさみだれでしたね。ほんとうに
降りみ降らずみっていうやつでしたが、つい前夜の疲れが出たものでしたから、屋敷じゅ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るものがなかったのです。かの壮士は図《はか》らずもその術にひっかかったものです。
降りみ降らずみ五月雨《さみだれ》の空が、十日も二十日も続く時は、大抵の人が癇癪《....
「河童小僧」より 著者:岡本綺堂
なるほど世には不思議もあるものだと流石に舌を巻いたと云う。即ち五月の初旬、所謂る
降りみ降らずみ五月雨の晴間なき夕、所用あって赤阪辺まで出向き、その帰途に葵阪へ差....
「平家蟹」より 著者:岡本綺堂
りなされましたか。あいにく降ってまいったので、さぞお困りでござりましょう。 玉虫
降りみ降らずみはこの頃の習い、さしたる雨でもござりませぬ。(ぬれたる被衣をぬぎて....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
ように、「下手の考え休みに到る、か。」と、ぱちりと置く竜王《りゅうおう》の一手。
降りみ降らずみの梅雨《つゆ》上りのこと。弘化はこの年きりの六月の下旬《すえ》だっ....