降ろし[語句情報] » 降ろし

「降ろし〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

降ろしの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
軍用鮫」より 著者:海野十三
と、博士は大恐悦の態で、また釣魚をはじめたのだった。 糸をすいすいと引いたり降ろしたりしながら、楊《ヤン》博士はいよいよ脳味噌の中から自信ある科学知能をほぐ....
赤外線男」より 著者:海野十三
ッと気がついてみますと、私は妙なところに載っているのです。それが先刻、皆さんから降ろしていただいたあの背の高い変圧器の上です。口には猿轡を噛ませられ、手は後に縛....
デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
後によくあることです」 「バルーンは夜中にも揚げて置くのですか?」 「ええ、下に降ろして繋留して置くのが普通ですが、天候を油断してそのままにして置く時もあるので....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
様に薄穢い泡が附着します。さて、そんな事も知らないで下男の早川は、荷物を岸に投げ降ろし、深谷氏の屍体を海中へ投げ込んで船尾へロープで結びつけます。そして、岸伝い....
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
物も言わずに操縦室へ馳け戻ると、圧力計と睨めッくらをしていた「オサ泉」の前へ腰を降ろし、妙に落着いて帽子と手袋を脱り痩せた掌の甲へ息を吹掛けると、そいつで鼻の下....
河明り」より 著者:岡本かの子
元の砂上に竹笠を裏返しに置き、更にハンケチをその上に敷き、 「まあ、この上に腰を降ろして頂きましょうか」 そして彼は巻莨を取り出して、徐ろに喫っていたが、やが....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
々が、まだ雪を頂いて眩しく銀色に光っていた。 バスは、道中やたらに停っては人を降ろし、曲りくねった坂道を、案外遅くないスピードで登っていった。赤松の林が、あち....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
どりァ遠慮なく頂戴ちょうだい》致そうか。』良人もひどく気を良くしてその一つに腰を降ろしました。 『こちらへ来てから床几に腰をかけるのはこれが初めてじゃが、なかな....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
令するように言い放つと、その態度に恐れをなして、伯爵の家来たちはすぐにその老婆を降ろしてやった。 Z伯爵は中庭へ降りて来て、この囚人団を城の地下室の牢獄へ繋ぐ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
いでしょう」と、彼女はようように口を開いた。「わたくしはあなたを秘密の階段からお降ろし申そうと思ったのですが、それにはどうしても伯爵夫人の寝室を通らなければなら....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
なかった。 それは流れ落ちる地下水の霧を含んだ冷い風が、いやに堅坑の底まで吹き降ろして来る朝のことであった。 二枚目の伝票を受取ったお品は、捲立の底で空にな....
余齢初旅」より 著者:上村松園
出来そうもない。困惑していると、メンメンチョ、こう言って車掌が乗り手を止めて私を降ろしてくれるのであった。 支那靴などにもとても美しいものがあった。龍や花紋様....
仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
片足を失った重傷者が、救いを求めているのであった。それを皆が寄って、ようやく下へ降ろして見て再び大吃驚をしなければならなかった。というのは、その片足のない重傷者....
妖怪学」より 著者:井上円了
、天狗、鬼神、その他諸怪物 第二種、すなわち他人の媒介によりて行うもの 巫覡、神降ろし、人相、墨色、九星、方位、卜筮、祈祷、察心、催眠、その他諸幻術 第三種、す....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
狗、犬神、祟、その他諸怪異 第二種、すなわち他人の媒介によりて行うもの 巫覡、神降ろし、人相見、墨色、卜筮、予言、祈祷、察心、催眠、その他諸幻術 第三種、すなわ....