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降兵
「降兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
降兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三国志」より 著者:吉川英治
の恩典よりも、彼の獲た実利のほうがはるかに大きかった。 討伐百日の戦に、賊軍の
降兵三十万、領民のうちからさらに屈強な若者を選んで総勢百万に近い軍隊を新たに加え....
「三国志」より 著者:吉川英治
だっ」 狼狽を極めて、急に防戦してみたが、何もかも、間に合わない。 半数は、
降兵となり、一部は逃亡し、踏みとどまった者はすべて火焔の下に死骸となった。 曹....
「三国志」より 著者:吉川英治
た。とまれ第一戦はまず味方の大勝に帰したわけであるから、玄徳は将士に恩賞を頒ち、
降兵はことごとくゆるして、それぞれの部隊に配属させた。 ときに、老黄忠は、玄徳....
「三国志」より 著者:吉川英治
城を出、※帰を経、この宜都までのあいだ、蜀軍は進むところを席巻して、地方地方の帰
降兵を収容し、ほとんど、颱風の前に草木もないような勢いだった。 「聞くならく呉の....
「三国志」より 著者:吉川英治
ろ袈裟の一刀を浴びて叫絶一声、ついに馬蹄の下の鬼と化してしまった。 司馬懿は、
降兵を収め、味方をととのえ、一日にして勝ちを制し、一|鼓六|足、堂々と新城へ入っ....
「三国志」より 著者:吉川英治
伏するのやむなきにいたった。 「武器を抛棄せよ」 と姜維に命ぜられて、魏の前に
降兵として出ることになった彼の部下は、このとき皆、 「無念」 と、剣を抜いて、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
」 「たれのために死ぬのか」 「家郷の妻子は泣いていよう」 「降伏してこい」 「
降兵には、充分な食を給与し、それぞれ、元の郷里へ帰してやるぞ」 など、さまざま....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
いえよう。――孤塁千早を開いて、百七十日ぶりで降りてきた菊水の旗の前には、数千の
降兵と、また和泉、紀伊、摂津の各地から呼応してきた味方とに、 「たのもしい楠木殿....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
治へ向った。 足利方の兵力は、官軍より数倍多かったようである。 勝てばどっと
降兵を加えて強大となり、負くれば一夜にその旗営も痩せ細ってしまうのが、今の合戦の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
来会したのもこの前後であり、義詮の陣営はいよいよふるった。そのうえ敵がわからの投
降兵もたえなかった。「なんで投降して来たか」と訊くと、兵はみな「食えないからだ」....