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降将
「降将〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
降将の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
州に至り、五軍を立てゝ、張玉を中軍に、朱能を左軍に、李彬を右軍に、徐忠を前軍に、
降将|房寛を後軍に将たらしめ、漸く南下して京軍と相対したり。十一月、京軍の先鋒陳....
「李陵」より 著者:中島敦
ど》のふうであった。ここでは、強き者が辱《はずか》しめられることはけっしてない。
降将李陵は一つの穹盧《きゅうろ》と数十人の侍者《じしゃ》とを与えられ賓客《ひんき....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
った。 が、その定仏は正成に攻められ、他愛なく城は乗っ取られ、本人はこのように
降将として、正成に仕えているのであった。 苦笑せざるを得ないではないか。 「過....
「犠牲者」より 著者:平林初之輔
おされたような気がした。彼を犯人だと信じきった課長は、勝ち誇った勝軍の将が、敵の
降将に降伏条件を指定する時のような、確信に満ちた態度で言った。 「どうじゃ、おぼ....
「三国志」より 著者:吉川英治
、謙遜した。 孫策は、追及して、 「それはちがう。昔の韓信を見たまえ。韓信も、
降将広武君に謀計をたずねておる」 「では、大した策でもありませんが、あなたの帷幕....
「三国志」より 著者:吉川英治
めぐって整列していた曹操の親衛軍は、関羽のすがたを見ると一斉に迎賓の礼をとった。
降将とはいえ、さながら賓客の礼遇である。曹操は関羽を堂にむかえて、すこしも下風に....
「三国志」より 著者:吉川英治
門に降服してしまった。 諫める者もあったが、曹操は容れるにひろい度量があった。
降将張※を、偏将軍都亭侯に、高覧を同じく偏将軍|東莱侯に封じ、 「なお、将来の大....
「三国志」より 著者:吉川英治
反して、わが君の場合は、よく行っても、車一乗、馬数匹、従者の二十人も許されれば、
降将の待遇としては関の山でしょう。もとより南面して天下の覇業を行わんなどという望....
「三国志」より 著者:吉川英治
まった後、あらためて趙雲子龍へ、降参を申し入れた。 趙雲は満足して、この従順な
降将へ、上賓の礼を与え、さらに酒など出してもてなした。 趙範は、途方もなく喜悦....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、彼のただならぬ人品を仰いで、心から降参した。 孔明も、そこに来ていた。この
降将に上賓の礼をあたえて、 「※城のうちの兵力は何ほどか。劉璋の嫡子|劉循を扶け....
「三国志」より 著者:吉川英治
て、大挙、長安へ進撃することになったが、それに先だって孔明は諸軍をねぎらい、まず
降将梁緒を天水の太守に推し、尹賞を冀城の令とし、梁虔を上※の令に任じた。 「なぜ....
「三国志」より 著者:吉川英治
然一般にも知れてしまった。一夕、蜀の将軍連と歓談している宴席において、突然、魏の
降将、郭循という者に刺し殺されたのであった。 費※なき後、蜀の運命は、いよいよ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。 そこで、たちまち一決を見たのが、かねがね、阿弥陀ヶ峰の囲いに入れておいた
降将たちの処分だった。阿曾、大仏、長崎、佐介など、北条遺臣中でも歴々な輩を、いつ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
いっぱいで」 と、直義も眼をうるませ、二人はあとの陣務に追われていた。 その
降将のうちでも、とくべつに尊氏が床几を与えて、やあと、親しげに迎えたのは、かの佐....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
て、何の宿意ものこすまい」 自己の歓びと、彼等の安心へ誓うために、信長は二人の
降将にむくゆるに、莫大な金銀と恩賞を以てした。 これまた、いかに信長が、この事....