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「降服〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

降服の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
っても、機関銃には叶う筈が無かった。彼等は、静かに手をあげた。 「オイ狼」大尉は降服者の前に立った。「いよいよお気の毒な運命になったネ。ところで戸波博士を渡して....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
つめられてしまった。 ◯ベルリンはあと五分の一を余すのみ。ヒムラー内相より英米へ降服申入れありしとの噂立つ。 木村毅氏の曰く「イギリスではヒットラーが昨年七月....
地球盗難」より 著者:海野十三
、緊張していた。だが今は、怪博士のロケットも爆破し、博士邸の番人である岩蔵も彼に降服し、この博士邸は今や彼の支配下にあるようなものだった。 彼は危難から解放せ....
山崎合戦」より 著者:菊池寛
である。 光秀反逆の原因は、丹波の波多野兄弟を、光秀が、命は請け合ったと云って降服帰順させたのを、信長が殺してしまった事。家康が安土に来るとき、光秀に饗応の役....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
滅畢。其夜同一族大内新助降参方御陣に参候」(『寺社雑事記』) 此の宗全の死も、降服も訛伝であった。併し此の年の三月十九日には、鞍馬|毘沙門の化身と世人に畏怖せ....
小田原陣」より 著者:菊池寛
て居た。 遂に七月五日に、氏直は愈々窮して弟氏房を伴って城を出て、家康を介して降服を申し出でた。そこで秀吉は家康と処分法を議し、氏直の死を許し、氏政、氏照等を....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
れて、大声で怒鳴りつつ部屋中を歩きまわった。 「そうだ、媾話だ。媾話を提議しろ。降服でもいいぞ、相手が承知をしないなら……。とにかく、ここで、発電所をやられてし....
人造人間の秘密」より 著者:海野十三
であろうと思った。 「おお、ハンス奴。ナチスの旗を立てている。なに、モール博士、降服しろと信号を送っているぞ。な、なまいきな奴だ」 博士は、かんかんになって怒....
地球要塞」より 著者:海野十三
、何だ。約束とは、対等の位置の者に対していうべきだ。今、われは勝利者だ。貴官は、降服者だ。それを忘れてどうするのか” 「うむ――」 “貴官が「わが艦隊をこれ以上....
火星兵団」より 著者:海野十三
人間を飼って、自分たちの勝手なことに使おうとしているのだ。そうなれば、地球人類の降服だ。火星人の奴隷になることだ。いや、奴隷以上のはずかしめを受けることになるだ....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
もあった。 しかしながら更に南進して黒潮を乗切ると、もう人間の力は幽霊と妖気に降服してしまっていた。大洋と濃緑の山と草木の重々しき重なりの連続であり、殊に九里....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
いる様子だった。糧食がごく乏しいので、救助の来るずっと前に私たちは飢餓に迫られて降服するより他しようがなかったからである。しかし、私たちの最上の望みは、海賊ども....
秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
しめた。一応秀吉の強硬外交は成功したのであった。しかしマニラ総督が貢を入れるとも降服するとも申出たのでなかったから、更に第二の文書を、孫七郎の兄喜右衛門の手から....
古事記」より 著者:太安万侶
りましたからもはや戰うべきことはないと言わしめて、弓の弦を絶つて詐《いつわ》つて降服しました。そこで敵の將軍はその詐りを信じて弓をはずし兵器を藏《しま》いました....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を知り、一七五六年開戦に決して八月下旬ザクセンに進入、十月中旬頃ザクセン軍主力を降服せしめ、同国の領有を確実にした。 ロ、一七五七年 敵国側の団結は予想以上....