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降臨
「降臨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
降臨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
る上帝《じょうてい》、宇宙の神聖、この宝香《ほうこう》を聞いて、願《ねがわ》くは
降臨を賜え。――猶予《ゆうよ》未だ決せず、疑う所は神霊に質《ただ》す。請う、皇愍....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ざいますが、我国の御守護神であらせられる邇々藝命様を始め奉り、邇々藝命様に随って
降臨された天児屋根命、天太玉命などと申す方々も、何れも皆そうした生神様で、今も尚....
「明日」より 著者:井上紅梅
、果して藍皮が寝不足の眼を擦りながら後ろから跟いて来た。こういう時に天将の一人が
降臨して一|臂の力を添える事が、彼女の希望であったのだろうが、今頼みもしないで出....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
与えてやろうと天壌無窮の慈善的精神によってフツカヨイだというのに、こういう俗界へ
降臨してやったんだぞ。アン、コラ」 「すまん、すまん。フツカヨイの薬をベンショウ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
血も万引の血も外れているかも知れねえな。そう思って我慢するがいいぜ。癩病一家へ御
降臨あそばしたからッて、牛肉屋の娘がにわかに気が強くなるのは考え物だな」 「あな....
「桜の園」より 著者:神西清
気持で、眺めるんだわ…… ガーエフ いまだに覚えてるが、わたしが六つのとき、聖霊
降臨の日曜日に、わたしがこの窓に腰かけて見ていると、お父さんが教会へ出かけて行っ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
で、おまけに最も深く伊勢と縁のあるのが猿田彦という人物だ。 神話によると、天孫
降臨の時、天のヤチマタという辻に立っていたのが猿田彦。身の丈七尺、鼻が七寸、目の....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
てしまう。だから、九州から奥州の果まで至るところにタカマガ原だの天の岩戸だの天孫
降臨の地があるばかりか、特にその土地の名が古代史にも現れて土地の国ツ神と天ツ神の....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
が脱却出来ず、而も何の為に、其ほどに約束を守らねばならぬか訣らずなった為に、聖衆
降臨の途次といった別の目的を、見つけることになったと見る外はない。 上野家蔵のも....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
る。 かけまくも畏こけれども、我が皇室の御先祖と坐す天孫|瓊々杵尊が、この国に
降臨し給いし際には、我が群島国は、決して無人の地ではなかった。そこには既に多くの....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
それは歴代の対夷政策の実際を見れば明らかである。またこれを古伝説に徴するも、天孫
降臨以来代々国津神の女を妃と択び給うたとある。国津神はすなわち先住民で、その相互....
「神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
日本民族もしくはその要素をなしているものの故郷たる海外の何処かであると考え、天孫
降臨ということがあると、それはその民族がいわゆる高天原の故郷から日本のどこかへ移....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
あるいは日を祭る任務をもっているために、日の神と称せられたのであり、いわゆる天孫
降臨は皇室の御祖先が海外からこの国土に渡来せられたこと、またはこれまでこの国土に....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
たならば、或いは案外その分量は少かったかもしれません。古伝説からみましても、天孫
降臨の際にすでに各地に人民は居りました。所謂国津神の系統の民族です。そこへ天孫民....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
ません。これを日本民族の成立について考えますと、この国土には皇室の御先祖のまだ御
降臨にならぬ前から、種々民族を異にする多くの人民が住んでいました。御
降臨後におい....