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降誕
「降誕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
降誕の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
軟《にゅうなん》のおん眼をめぐらさせ給え。あんめい。」
するとある年のなたら(
降誕祭《クリスマス》)の夜《よ》、悪魔《あくま》は何人かの役人と一しょに、突然|....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
に話し出した。
「ジェズスは我々の罪を浄《きよ》め、我々の魂を救うために地上へ御
降誕《ごこうたん》なすったのです。お聞きなさい、御一生の御艱難辛苦《ごかんなんし....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
顔を起し、月明りの落ちた十字架を見上げる。十字架はいつか初《う》い初《う》いしい
降誕の釈迦《しゃか》に変ってしまう。「さん・せばすちあん」は驚いたようにこう云う....
「フランダースの犬」より 著者:菊池寛
べられ、お客さんたちは席につきました。部屋の中にはよろこびの声が満ちて、キリスト
降誕の仮装をした大ぜいの子供が、それぞれ心をこめた贈物をアロアに贈った、その時で....
「小公女」より 著者:菊池寛
一杯になりました。で、彼女は思わず立ち止って、少年を眼で追いました。 ちょうど
降誕祭の前でしたので、大屋敷の人達は貧しい子供達の話をいろいろ聞いていました。ギ....
「わが血を追ふ人々」より 著者:坂口安吾
兵衛ぐらゐのもので、あとは消息も分らない。 その年の長崎及びその近郊に行はれた
降誕祭のミサは無茶苦茶だつた。信徒達は殺気立ち、捕吏が来たら捕へて殺してしまふ覚....
「街頭」より 著者:岡本かの子
ざと丁寧な挙手をした。 二人の抜けたあとの行列の空所は直ぐうずまった。 基督
降誕祭にはあと四五日の土曜の夜だ。高いオペラの空気窓から「タイスの」唄が炭酸|瓦....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
とも出来ない。社会は彼を手もなく押し潰してしまう。しかし明治維新後八年、上宮太子
降誕一千三百余年は、彼自身が彼を記念するには好い年代である。それがただ一つの記念....
「ふるさとに寄する讃歌」より 著者:坂口安吾
私はマントを被っていた。寺院の鐘が鳴った。釣竿をすてて、一散に家へ、私は駈けた。
降誕祭に、私は菓子をもらった。ポプラアの杜を越えて、しもたやの燈りが見えた。窓が....
「勝太郎」より 著者:兼常清佐
を代表するものの一つとして勝太郎レコードの一、二枚に翻訳をそえて、ドイツの友人に
降誕祭の贈物として送ったゆえんである。そして僅かに一、二枚に限ったのは、ただ私の....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
憂樹の花、色香|鮮麗にして、夫人が無憂の花にかざしたる右の手のその袖のまま、釈尊
降誕の一面とは、ともに城の正室の細工だそうである。 面影も、色も靉靆いて、欄間....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
ェルの死したるとき、ならびにフランス大革命のときにおいても大嵐が起こり、キリスト
降誕のときは東方に当たって彗星が現れたというようなことは、たくさんあります。 ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ず。 クリスマスの朝は、各寺院会堂みな礼拝式あり。ローマ宗の寺は、堂内別にヤソ
降誕の壇を設く。すなわち堂内の一隅に、マリア婦人廏内にありてヤソを産せし実景を作....
「西航日録」より 著者:井上円了
辞し、二十三日午前十時カルカッタに帰り、大宮氏の寓所に入る。過日、大宮氏は釈尊の
降誕に関係ありとて、無憂樹の葉を余に贈れり。ゆえに、余はその返礼としてヒマラヤよ....
「熟語本位英和中辞典」より 著者:斎藤秀三郎
y【副】同上に。-'ful-ness【名】同上なること。 Yule(ユール)基督
降誕祭。(-log)同祭の前夜(宵祭)に焚く丸太。....