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降誕祭
「降誕祭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
降誕祭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
軟《にゅうなん》のおん眼をめぐらさせ給え。あんめい。」
するとある年のなたら(
降誕祭《クリスマス》)の夜《よ》、悪魔《あくま》は何人かの役人と一しょに、突然|....
「新生」より 著者:島崎藤村
手紙を送ってよこしたが、その便りが岸本の手許《てもと》へ着いた頃は、最早ノエル(
降誕祭)の季節の近づく年の暮であった。異郷で初めて逢《あ》う正月、羅馬《ローマ》....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
の晩歌うクリスマスの唱歌で、その主人の手に成ったものも有るとのことだった。やがて
降誕祭を祝う時刻も近づいたので、私達は連立って技手の家を出た。 私が案内されて....
「家」より 著者:島崎藤村
言出さずにいられなかった。 「そうそう」と三吉も思出したように、「丁度岩沼の基督
降誕祭に招ばれて行った後へ、君が訪ねて来て……あんな田舎らしい基督
降誕祭に遭遇っ....
「先生への通信」より 著者:寺田寅彦
ます。 (明治四十三年十月、東京朝日新聞) ゲッチンゲンから 去年の
降誕祭は旅でしました。ウィーンで夜おそく町をうろついて、タンネンバウムを売ってい....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
始終自分の低い温度を身に附けて持ち廻っていた。土用中にも彼の事務所を冷くした、聖
降誕祭にも一度といえどもそれを打ち解けさせなかった。 外部の暑さも寒さもスクル....
「小公女」より 著者:菊池寛
一杯になりました。で、彼女は思わず立ち止って、少年を眼で追いました。 ちょうど
降誕祭の前でしたので、大屋敷の人達は貧しい子供達の話をいろいろ聞いていました。ギ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
について長い間彼女と論じ合った。そしてようやく、疲れはてて床についた。しかし彼は
降誕祭《クリスマス》前夜の子供のように興奮していて、一睡もできないで、終夜|蒲団....
「わが血を追ふ人々」より 著者:坂口安吾
兵衛ぐらゐのもので、あとは消息も分らない。 その年の長崎及びその近郊に行はれた
降誕祭のミサは無茶苦茶だつた。信徒達は殺気立ち、捕吏が来たら捕へて殺してしまふ覚....
「街頭」より 著者:岡本かの子
ざと丁寧な挙手をした。 二人の抜けたあとの行列の空所は直ぐうずまった。 基督
降誕祭にはあと四五日の土曜の夜だ。高いオペラの空気窓から「タイスの」唄が炭酸|瓦....
「大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
材料である。 (2) (イ)福引や花瓶の前の知事夫人 静廼女 (ロ)雪道や
降誕祭の窓明り 久女 (ハ)水汲女に門坂急な避暑館 同 (イ)、新年宴....
「ふるさとに寄する讃歌」より 著者:坂口安吾
私はマントを被っていた。寺院の鐘が鳴った。釣竿をすてて、一散に家へ、私は駈けた。
降誕祭に、私は菓子をもらった。ポプラアの杜を越えて、しもたやの燈りが見えた。窓が....
「勝太郎」より 著者:兼常清佐
を代表するものの一つとして勝太郎レコードの一、二枚に翻訳をそえて、ドイツの友人に
降誕祭の贈物として送ったゆえんである。そして僅かに一、二枚に限ったのは、ただ私の....
「頸の上のアンナ」より 著者:神西清
せて、中のものが完全かどうかを検閲するのであった。 そのうちに冬になった。まだ
降誕祭までに大分間のあるうちから地方新聞には、来る十二月廿九日貴族会館に於て冬季....
「熟語本位英和中辞典」より 著者:斎藤秀三郎
y【副】同上に。-'ful-ness【名】同上なること。 Yule(ユール)基督
降誕祭。(-log)同祭の前夜(宵祭)に焚く丸太。....