降車口[語句情報] » 降車口

「降車口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

降車口の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三の字旅行会」より 著者:大阪圭吉
持上ってしまった。 或る日のこと。赤帽|溜で昼飯を食べていた伝さんのところへ、降車口の改札係の宇利氏が、ひょっこりやって来て、いきなり云った。 「伝さん。お前....
永遠のみどり」より 著者:原民喜
らしくなっているのだった。 午後、ペンクラブの到着を迎えるため広島駅に行くと、降車口には街の出迎えらしい人々が大勢集っていた。が、やがて汽車が着くと、人々はみ....
小林さんと私のツキアイ」より 著者:坂口安吾
たらしい。越後川口で降りるとき、彼は私の荷物をひッたくッて、急げ急げと先に立って降車口へ案内して、私を無事プラットフォームへ降してくれた。ひどく低いプラットフォ....
丸の内」より 著者:高浜虚子
乗せた汽車が東京駅に著いた時には黒山のような人が一時に改札口に殺到する。(乗車口降車口共に)尤もそれは汽車の客ばかりではない。同時に著いた電車の客も交って。 ....
私の青年時代」より 著者:山之口貘
ことであった。そして、大正十一年の秋に上京した。東京駅はたしか丸の内側の乗車口、降車口だけで、タクシーを見かけた覚えはなく、人力車が殆どなのであった。柳行李とい....