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限りの事
「限りの事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
限りの事の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
聞いた霧島京弥殿が行方知れずになった由承わったゆえ、取調べに参ったのじゃ、知れる
限りの事をありていに申せ」 「はっ、申します……、申します。その代りこのねじあげ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
てだまされないようにしなくっちゃいけない」
「かしこまりました。月賦は必ず六十回
限りの事に致します」
「いや冗談のようだが、実際参考になる話ですよ、寒月君」と独....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
序に於てではなかった、という処に横たわる。――従って又瞬間の刹那々々に規定される
限りの事実は、そういう発生期の時間――始原時――に相当する事実は、まだ少しも事実....
「死者の書」より 著者:折口信夫
な世の中になって居た。当麻語部の嫗なども、都の上※の、もの疑いせぬ清い心に、知る
限りの事を語りかけようとした。だが、忽違った氏の語部なるが故に、追い退けられたの....
「佳日」より 著者:太宰治
てくれ給え。小生は不精だから、人の事に就いて自動的には働かないが、言いつけられた
限りの事は、やってもよい。末筆ながら、おからだを大事にして、阿片などには見向きも....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
傷した事情について、大亀の記憶している限りの証言を求めた。 大亀は、知っている
限りの事を、素直に述べた。 この事件も、五代綱吉時代の、腐敗政治の裏面につつま....