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限局
「限局〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
限局の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「バルザックに対する評価」より 著者:宮本百合子
伝、環境、時代との環において捕えつつ、やはりその頃のフランス唯物論のブルジョア的
限局のうちにあって、彼も結局は受動的な、循環的な、観念を社会諸現象の土台において....
「三面一体の生活へ」より 著者:与謝野晶子
不公平な状態となり、世界人類的なるべき愛が一国民の間、もしくは同盟国民の間にのみ
限局せられて、国家の名の下に英国人は独逸人と憎み合い、終に戦争を開くような野蛮な....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
かというに、明日香はあの辺の総名で、必ずしも飛鳥浄御原宮(天武天皇の京)とのみは
限局せられない。そこで藤原京になってからも其処と隣接している明日香にも皇族がたの....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
いう例も幾つかあって、父は浅草区内で流行医の一人になっていた。そして一つの専門に
限局せずに、何でもやった。内科は無論、外科もやれば婦人科もやる、小児科もやれば耳....
「歴史的探偵小説の興味」より 著者:小酒井不木
解決出来ることでも過去の時代にはそうはいかない。そのいかなさ加減即ち、束縛された
限局された活動範囲で、しかも見事に事件を解決するという所がいかにもうれしいのであ....
「「プラーゲ旋風」の話」より 著者:山下博章
である。従ってベルヌ条約中の「著作者」に関する規定は特に之を原始的著作権者のみに
限局する特段なる理由の存しない限り、原始的たると承継的たるとを問わず、一切の著作....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
に転封したさいには、この城内三千石の地も高に数えられて、事実上城郭は二の丸以内に
限局せられた。その中央にさらに濠を繞らして本丸が設けられていたが、今は兵営となっ....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
うだから、その栽培面積もそう広くはなかったろう。禁忌をこういう風にある作物だけに
限局しておけば、農民の行動もよほど自由にはなるわけだが、単にそのために発明せられ....