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陝
「陝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陝の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
を育て上げてその子を孕み、十子を産んだのが突厥狼種民の祖という。また『地理志』、
陝西《せんせい》慶陽府に狼乳溝あり、周の先祖|后稷《こうしょく》ここに棄てられた....
「運命」より 著者:幸田露伴
一等となす。後又、北は塞を出でゝ元の遺族を破り、南は雲南を征して蛮を平らげ、或は
陝西に、或は蜀に、旗幟の向う所、毎に功を成す。特に洪武の末に至っては、元勲宿将多....
「嬌娜」より 著者:田中貢太郎
へ移ったものですから、久しい間空屋となっていたのです、僕は皇甫姓の者で、先祖から
陝にいたのですが、今度家が野火に焼けたものですから、ちょっとの間此所を借りて住ん....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
粛は宋時代の明判官で、わが国の大岡越前守ともいうべき人である)。 鬼の贓品
陝西のある村に老女が住んでいた。そこへ道士のような人が来て、毎日かならず食を乞う....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
〈大業五年、馬牧を青海渚中に置き、以て竜種を求め、効なくしてやむ〉。五九巻に、〈
陝西《せんせい》竜泉、相伝う毎春夜牝馬を放ち、この泉水を飲ましめ自ずから能く懐孕....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
黄河が流れた跡なのである。 潼関から上流の三千余キロというものは、河南、山西、
陝西、甘粛の黄土層を流れてくる。 華北には雨季という特別のシーズンはない。時に....
「新疆所感」より 著者:日野強
ざるを看破し、断然李鴻章等の意見に反対し、『新疆一たび露国の手に帰せんか、甘粛、
陝西、山西等の辺防ますます緊要を告げ、直隷また枕を高うするを得べからず。一を守る....
「三国志」より 著者:吉川英治
いるもののようであった。 「呉の孫堅が討たれた」 耳から耳へ。 やがて長安(
陝西省・西安)の都へその報は旋風のように聞えてきた。 董卓は、手を打って、 「....
「三国志」より 著者:吉川英治
じるしく衰弱を呈してきた。 一方、郭※軍も、ようやく、戦い疲れていた。そこへ、
陝西地方から張済と称する者が、大軍を率いて仲裁に馳け上り、和睦を押しつけた。 ....
「三国志」より 著者:吉川英治
正直に云った。 「こうなさい――」荀攸は立ちどころに献策した。「西涼州(甘粛省・
陝西奥地一帯)の太守|馬騰をお召しになり、彼の擁している匈奴の猛兵や、今日まで無....
「三国志」より 著者:吉川英治
徳を苦しませて、後おもむろに荊州を取るのが一番の良策でしょう」 葭萌関は四川と
陝西の境にあって、ここは今、漢中の張魯軍と、蜀に代って蜀を守る玄徳の軍とが、対峙....
「三国志」より 著者:吉川英治
蜀の大軍は、※県、漢中の西)まで進んで出た。ここまで来た時、 「魏は関西の精兵を以て、長安(
陝西省・西安)に布陣し、大本営をそこにおいた」 という情報が的確になった。 ....