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「陞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

陞の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
歳を越えた内供は、沙弥《しゃみ》の昔から、内道場供奉《ないどうじょうぐぶ》の職に《のぼ》った今日《こんにち》まで、内心では始終この鼻を苦に病んで来た。勿論《も....
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
以前|日向《ひゅうが》の伊藤家の浪人であったが、当時細川家の番頭《ばんがしら》に《のぼ》っていた内藤三左衛門《ないとうさんざえもん》の推薦で、新知《しんち》百....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
みまかったからである。 この頃|前に浦和県の官吏となった塩田|良三が、権大属にって聴訟係をしていたが、優善を県令に薦めた。優善は八月十八日を以て浦和県出仕を....
二少女」より 著者:国木田独歩
なさい、座る所もないのよ。」と主人の少女はみしみしと音のする、急な階段を先に立てって、 「何卒ぞ此処へでも御座わんなさいな。」 と其処らの物を片付けにかかる....
連環記」より 著者:幸田露伴
諮詢 務必ず成す。 懿才 曩彦に符し、佳器 時英を貫く。 よく経綸の業を展べ、旋る輔弼の栄。 嘉享 盛遇を忻び、尽瘁純誠を※す。 の句がある。これでは寇準の如....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
しておよそ五か年の間に右近衛権中将、蔵人頭《くろうどのかみ》に進み、位は正四位に《のぼ》り、文明九年二十三歳の時の暮にはようよう参議となり、公卿補任に載る身分....
源氏物語」より 著者:紫式部
然得ねばならぬ官も得られず、宮に付与されてある権利で推薦あそばされた人々の位階の叙《しょうじょ》もそのままに捨て置かれて、不幸を悲しむ人が多かった。尼におなり....
源氏物語」より 著者:紫式部
仰せられるのは、去年尚侍になって以来、まだ勤労らしいことも積まずに、三位に玉鬘を叙されたことである。紫は三位の男子の制服の色であった。 「いかならん色とも知ら....
源氏物語」より 著者:紫式部
二月に侍従になって、秋にはもう右近衛の中将に昇進した。推薦権をお持ちになる位階の叙もこの人へお加えになって、なぜそんなにお急ぎになるかと思うようにずんずんと上....
源氏物語」より 著者:紫式部
であるとそのうち一つの事件をお引き起こしになる可能性もあることを薫は感じた。 「任をたいした喜びとは思っておりませんが、この場合の御|挨拶にはどこよりも先にと....
楊先生」より 著者:豊島与志雄
列だ、というようなことを考えていました。学校にはいるにも行列、就職するにも行列、進するにも行列、多少の例外を除いては、すべて行列ではありませんか。だから、行列....
国号の由来」より 著者:喜田貞吉
天皇白雉五年に、唐国に使いして多くの文書宝物を得て帰った吉士長丹の労を嘉して位をし、封二百|戸を給し、呉氏の姓を賜わった如きは、唐国をクレと称し、そのクレ国に....
私本太平記」より 著者:吉川英治
かっているのだ、わからずにいるわけではない」 「では、先ごろ尊氏へなされた過分な進や恩遇もですか」 「尊氏のもつ底力は、なんとしても無視できぬ。戦は終ったばか....