院の帝[語句情報] » 院の帝

「院の帝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

院の帝の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
く思った。「春鶯囀《しゅんおうてん》」が舞われている時、昔の桜花の宴の日のことを院の帝はお思い出しになって、 「もうあんなおもしろいことは見られないと思う」 ....
源氏物語」より 著者:紫式部
たちまちに知らぬ花さくおぼつかな天 よりこしをうたがはねども (晶子) あの六条院の行幸のあった直後から朱雀院の帝は御病気になっておいでになった。平生から御病身な方ではあったが、今度の病に....
源氏物語」より 著者:紫式部
位は定ったのであると過去を回想あそばしてますます院の恩をお感じになった。 冷泉院の帝は御期待あそばされたとおりに、御窮屈なお思いもなしに御幸などもおできになる....
源氏物語」より 著者:紫式部
どの年になっているとは見えぬほど今日も若々しくて、盛りの美貌とさえ思われた。冷泉院の帝は姫君を御懇望になっているが真実はやはり昔の尚侍を恋しく思われになるのであ....
源氏物語」より 著者:紫式部
が、非常にけっこうで、極楽の遊びが思われます」 こんな昔風なほめ方をするのに、院の帝は微笑をお見せになって、 「そんな聖の家で育てられていては、そうした芸術的....
源氏物語」より 著者:紫式部
母宮もこの姫宮に劣る御身分ではない、ただ后腹というわずかな違いがあっただけで朱雀院の帝の御待遇も、当帝の一品の宮を尊重あそばすのに変わりはなかったにもかかわらず....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
朝の身の上を考えるときに、充分その必然を理解することができるであろう。 後鳥羽院の帝王体と、実朝の王侯体との対面は、一般にいう新古今調からは一つ高い身分の世界....