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「院代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

院代の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠義」より 著者:芥川竜之介
ごそくさい》とある可き所に災の字が書いてない。これは、上野|宿坊《しゅくぼう》の院代《いんだい》へ問い合せた上、早速愛染院に書き直させた。第三に、八月上旬、屋敷....
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
とにしてあった。だから、種吉の体は幾つあっても足らぬくらいで、蝶子も諦め、結局病院代も要るままに、店を売りに出したのだ。 こればっかりは運よく、すぐ買手がつい....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の祥月命日に当たりましたので、夕がたかけて小石川の伝通院へ墓参におもむき、そこの院代の南円|和尚《おしょう》が、ちょうどまたよいことに右門とは互先という碁がたき....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
何者じゃ」 「当行学院御院主、昨秋|来関東|御巡錫中の故を以て、その留守を預かる院代玄長と申す者じゃ。邪魔立て致すとは何を暴言申さるるか、霊地の庭先荒さば仏罰覿....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
とかという男は、まだ牢にはいっていたが、僕がフランスを出る数日前に、パリ近郊の下院代議士補欠選挙の候補者として、未曽有の投票数で当選した。反対諸党は合同して一人....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
てもらった。商人であったその才能と温順さが認められたものか間もなく取り立てられて院代様にまで成り上がろうとした。それには今少し学問が必要でもあったので私はK市へ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
おばさん」 「はいはい」 「花を持って来たよ、これをおばさんの店で売るといいや、院代《いんだい》さんにことわってうろ抜いて来たんだよ」 内では見えないが、障子....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことであります。一月寺の貫主《かんす》は年のうち大抵、江戸の出張所に住んでいる。院代《いんだい》がいるにはいるが、これはほとんど寺のことには無頓着で、短笛《たん....
寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
を伐ったり、叢を刈ったりしたので、隠れ家を奪われたと見えて、幾匹かの狸が伝法院の院代をしている人の家の縁の下に隠れて、そろそろ持前の悪戯を始めました。ちょっと申....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
まった。不平は讃美に変わった。一つの感情は国土に氾濫して、女王に御礼を奏上する下院代表たちが、宮中に伺候すると、彼女は公式にこれを迎えた。「奉仕と感激の念に溢れ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
が訪れて、ここに、法月弦之丞という者が、宿泊しているかどうかという由をただすと、院代の者が寄宿帳を繰ってみて、 「うむ……法月弦之丞……寄竹派の者でござるが、都....