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院内
「院内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
院内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
「どうしたどうした」 と、泣き声のする見当に繰り出してきた。 それからの病
院内の騒ぎについては、説明するまでもあるまい。なにしろ時価三万五千円のラジウムを....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
は夜のあけるまで呼びつづけていた。こういうことが三晩もやまないばかりか、その声が
院内までひびき渡るので、智通も堪えられなくなって答えた。 「どうも騒々しいな。用....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
実にこれよりはなはだしきものあらず。しかれども当時他の二論派が主張するところの議
院内閣すなわち一名政党内閣と言えるはいかなる意義を有せしか、世人一般はいかにこれ....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
×××聯隊が、逐次暗夜を辿りつゝ城門に近づかんとするや、俄かにその北側にあるT病
院内より支那兵の猛射を受け、危険極まりなきに到ったが、該建物が病院たるの性質にか....
「脳の中の麗人」より 著者:海野十三
察するつもりだ。それが儂のいまいった診察なんだ。このことは当人宮川氏にも、また病
院内の誰彼にも話してない秘密なんだから、そのつもりでいるように」 黒木博士と看....
「フランダースの犬」より 著者:菊池寛
えましょう。 そのルーベンスの白い墓標は、アントワープの中央、セントジャック寺
院内の、いとものしずかなところに立っています。そのしずけさの上を、時折、おだやか....
「山の湯雑記」より 著者:折口信夫
れた処を教えて下さいと言ったところ、白布の外は肱折だなあと話された。私は、雄勝・
院内を越えて、秋田県の鷹の湯に一夜、引き還して新庄から肱折に這入って一晩を泊りに....
「二重人格者」より 著者:小酒井不木
二 ここで、読者に、鬼頭博士の精神病治療法を紹介する必要がある。 ある時病
院内の一人の患者は、夏の夕方、東方にあらわれた虹を見て、自分も虹になりたいと言い....
「春」より 著者:岡本かの子
兜町で激しく働くので時々軽い脳病になり、この病院へ来るのも二十年程前からなので、
院内の古い患者とは知り合いが多いと言う。 ――あの男は日露戦争の勇士です。第一回....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
。 基衡の子秀衡は父に襲いでさらに成金振りを発揮した。彼は無量光院を建立して、
院内の荘厳ことごとく宇治平等院を摸したとある。その他、東大寺大仏殿再興の時のごと....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
剃髪すること (十八)祭日に生肉を食せず断食を行うこと (十九)僧徒はたいてい寺
院内に寄宿すること (二十)男僧のほかに女僧(尼)あること (二十一)法王、教正....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
水しなかったので、その望みは空しくなった。 建保六年、二十七歳の年、正月には閑
院内裏造営の恩賞として権大納言、三月|左近衛大将、十月内大臣、十二月右大臣に昇り....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
ならない。昨年一月の総選挙は共産党は四名から一躍三十五名になり自由党は二百七十名
院内絶対過半数を穫得した所が、日本の労働階級は勝った共産党を求めないで敗れた社会....
「俗臭」より 著者:織田作之助
も得るところがあった位である。一人二人に止まらなかったから、もし美貌だったら、病
院内で多少の刃傷沙汰が起ったかも知れぬ。騒がれたという点で、その頃のことは甘い想....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
っている(『今立郡誌』)。その居住地は今立郡|味真野村で、偶然かは知らぬが尾張の
院内万歳の根源地も西春日井郡|味鋺村である。 伊勢の山田では唱門師のことを陰陽....