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「院号〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

院号の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、穏やかならぬ戒名でした。 「貫心院釈名剣信士――」 という字が見えるのです。院号、信士はとにかくとして、釈名剣と、剣の一字の交じっているのは、あきらかに町人....
」より 著者:夏目漱石
のは、幾多《いくら》もあった。近寄って見ると、いずれも門瓦《もんがわら》の下に、院号やら庵号やらが額にしてかけてあった。 宗助は箔《はく》の剥《は》げた古い額....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
さっぱりないけれども、先代からの扶持《ふち》やその他で裕福《ゆうふく》に暮らし、院号やなにかで通るよりも本名のお絹が当人の柄に合います。 神尾の邸の中では、旗....
中里介山の『大菩薩峠』」より 著者:三田村鳶魚
、この神尾の先代の寵愛を受けたお妾だったので、今は暇を取って、町に住っている。「院号や何かで通るよりも本名のお絹が当人の柄に合ひます」と書いてあるが、大抵な旗本....
私本太平記」より 著者:吉川英治
氏の歌である。 彼が三草越えの途で詠んだ歌として歌集「等持院殿(等持院は尊氏の院号)百首」のうちに載っている一つである。おもうに三草の山間のまだ残雪もまだらな....