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「院外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

院外の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
眼帯記」より 著者:北条民雄
たり足に巻いてみたりして得意になる。奇妙なところで肩身が狭くなるものだ。まるきり院外にいたころとは反対である。私が友だちのところを巡ったのも幾分そんな気持に似た....
いのちの初夜」より 著者:北条民雄
らへ来てください」 と言って先に立って歩き出した。男に従って尾田も歩き出したが、院外にいた時のどことなくニヒリスティクな気持が消えて行くとともに、徐々に地獄の中....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ないようにするのではないかしらん。すると瘋癲院に幽閉されているものは普通の人で、院外にあばれているものはかえって気狂である。気狂も孤立している間はどこまでも気狂....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
と庸三は思った。 「それにあの人こわいのよ。もと外務畑の人だそうだけれど、今は院外団か何かでしょうか、乾分も多勢あるらしいの。別に悪い人でも乱暴な男でもなさそ....
「市の無料産院」と「身の上相談」」より 著者:宮本百合子
てい育てられないほど困った時には、附属の乳児院の方で六ヵ月乃至一年間預り、または院外保育児として、里子に出し、その費用も同院でフタンする。 この産院は、これま....
一票の教訓」より 著者:宮本百合子
内閣退陣要求の輿論の刻々の高まり、さらにその国民の輿論に対して、楢橋書記翰長は「院外運動などで総辞職しない」「再解散させても思う通りにする」と、どんな背後の力を....
連環記」より 著者:幸田露伴
の如く、※足引いたが、恰もそこに在った木枕を取って中へ打込み、さらりと戸をしめて院外へ出て帰ってしまった。源信はそれから身痛を覚えた。寂心が来て卒爾の戯れをした....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
人をなぐった処で、政友会というグループは暴力団だということにはならぬ。之に反して院外団の壮漢が議会の入口で議員を投げ飛ばせば、その院外団はやや暴力団という概念に....
社会時評」より 著者:戸坂潤
表的な癩病院だ)で、院長と患者とそれに関係の警部某とが共謀して、二十名程の患者を院外へ追放した、という奇怪な事件が発生した。検べて見るとこの二十名程のものは赤い....
随筆難」より 著者:寺田寅彦
用語の選択を寛容してもらいたいと思うのである。 この抗議のはがきの差出人は某病院外科医員花輪盛としてあった。この姓名は臨時にこしらえたものらしい。 この三月....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ガキが新しくなりました。見本をかねてお医者様の名前をお知らせ申します。慶応大学病院外科|元木《モテギ》蔵之助氏です。この方は日本での権威です。では又手紙は別に。....
露の答」より 著者:坂口安吾
らず、一世一代の腕の見せ場所で、時を失し、機を失した。五郎兵衛の居所を探すために院外団が東西又南北の待合を走り廻ったという有様で、要するに彼も亦一方の大人物であ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
表らしい。もっとも、そう文学に凝ってるわけじゃなく、ヴァイキングという同人雑誌の院外団格のようなおとなしいお嬢さんである。戦争中鹿児島へ疎開して、女学校三年生の....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
、これによる社会の貨幣の新らしい分配によって、食物の価格は騰貴し、これにより救貧院外の人々の生活はもっとはっきり悪化することとなるであろう。 英蘭《イングラン....
黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
輿論《よろん》は沸騰し、四月十四日上院で圧倒的多数をもって否決された。その日の上院外交委員長チャールス・サムナーの演説は、賠償さるべき米国の被害をつぎのごとき数....