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院展
「院展〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
院展の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「からすうりの花と蛾」より 著者:寺田寅彦
愉快さが戸惑いをして壁面の絵のほうにぶつかって行ったせいもあるであろう。実際二科
院展の開会日に蒸し暑くなかったという記憶のないのは不思議である。大正十二年の開会....
「画学校時代」より 著者:上村松園
ながら縮図をつづけました。 あの頃の不自由を想うと、今の人は幸せです。文展でも
院展でも非常に人物画が多くなっているので、参考に困りませんが、当時はこのようにし....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
わうために、いい場所にちょっと気の利いた家を借りました。開業宣伝のため階上階下に
院展の人達の小品を陳列しましたので行ってみますと、下も二階もシンと静まり返ってい....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
館であり、ある西洋人の設計になったものだと聞くが詳細の事を知らない。二、三年前の
院展がここで開催された時、私は這入って見たがかなり暗くて、不気味だった、殊に円屋....
「烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
不愉快さが戸惑いをして壁面の絵の方に打つかって行ったせいもあるであろう。実際二科
院展の開会日に蒸暑くなかったという記憶のないのは不思議である。大正十二年の開会日....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
のでも、それにかかわらず一種の愉快な心持をもって熟視する事が出来た。毎年の文展や
院展を見に行ってもこういう自分のいわゆる外道的鑑賞眼を喜ばすものは極めて稀であっ....
「帝展を見ざるの記」より 著者:寺田寅彦
事の一つになっていた。 ところが今年は病気をして外出が出来なくなった。二科会や
院展も噂を聞くばかりで満足しなければならなかった。帝展の開会が間近くなっても病気....
「二科会その他」より 著者:寺田寅彦
、そういつまでも同じようなものを描き続け得られないだろうと思わせるある物がある。
院展もちょっと覗いてみた。 近藤|浩一路氏は近年「光」の画を描く事を研究してい....
「二科展院展急行瞥見」より 著者:寺田寅彦
である。短夜の明け方の夢よりもつかまえどころのない絵であると思った。そういう絵が
院展に限らず日本画展覧会には通有である。一体日本画というものが本質的にそういうも....
「作画について」より 著者:上村松園
親の責任感のつよく現われた緊張の瞬間をとらえたその絵は――明治三十三年の日本美術
院展覧会に意外の好評を博し、この画は当時の大家の中にまじって銀牌三席という栄誉を....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
「小川……小川、先生……そう、あの方は帝展でしたな。有名な方ですな。」 「いや、
院展の方で……」と正直なM教師は答えたが、相手が、 「あ、
院展でしたな、そう、そ....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
出品(銅牌)「半咲図」絵画研究大会展出品(銅牌) 同 三十五年 「時雨」日本美術
院展出品(三等賞) 同 三十六年 「姉妹三人」第五回内国勧業博出品(二等賞)「春....
「能面と松園さんの絵」より 著者:金剛巌
し、自然この能面に気を寄せたのでしょうが、面を絵画化して〈弱法師〉を描いている。
院展に出した維摩を文殊が説きに行く図の維摩の顔の形なり線なりが当時画家や世間の問....
「古陶磁の価値」より 著者:北大路魯山人
うものは初めからこの的を目指してやっているのであります。それから例えば帝展とか、
院展とかの絵とか、彫刻というものは初めから芸術的と職工的、これを目指していってい....