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「陣列〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

陣列の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
金将軍」より 著者:芥川竜之介
そんこう》(朝鮮《ちょうせん》忠清道《ちゅうせいどう》舒川県《じょせんけん》)に陣列《つらな》れり。戊申《つちのえさる》(天智天皇《てんちてんのう》の二年秋八月....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
とも限らぬ、その拇指、その小指、その片手の働きで。 しかるをいわんや臨兵闘者皆陣列在前といい、令百由旬内無諸哀艱と唱えて、四縦五行の九字を切るにおいては、いか....
原爆詩集」より 著者:峠三吉
市民たちの流れが 忽ち渦巻き 汗にひきつった顎紐が 群衆の中になだれこむ、 黒い陣列に割られながら よろめいて 一斉に見上るデパートの 五階の窓 六階の窓から ....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
がこの殲滅戦に失敗した場合には、疾病季や伝染病や流行病や疫病《ペスト》が恐るべき陣列をなして突進し、その数千数万を一掃する。成功がなお不十分の場合には、巨大な不....
上海」より 著者:横光利一
来ないのだ。しかし、そのとき、群衆の外廓は後方で膨れる力に押されながら、ホースの陣列を踏み潰した。発砲が命令された。銃砲の音響が連続した。参木は崩れ出す群衆の圧....
三国志」より 著者:吉川英治
て、朱い※、朱地|金襴の戦袍、朱柄の槍、朱い幟旗を揃えて、八卦の吉瑞にかたどって陣列を立て、その中央に、大将曹操をかこんで、一|鼓六|足、大地を踏み鳴らして入城....
三国志」より 著者:吉川英治
れっ」 突如として、魏の兵船は、押太鼓を打ち鳴らしながら、白波をあげて、呉船の陣列を割ってきた。 時に、呉の旗艦らしい一艘の舳に立って、海龍の※をいただいた....
三国志」より 著者:吉川英治
おまだくずぐず云っていたが、 「未練というものだぞ」と、玄徳に叱られて、ようやく陣列へすがたを退いた。 趙雲は、手勢三千を申し受けた。孔明から、 「それで足り....
三国志」より 著者:吉川英治
鼓堂々、斜谷に拠っている敵方の一軍が平野へ戦列を布いたかと思うと、ただ一騎、その陣列を離れて、 「玄徳はいるか。魏王の次男曹彰とは我である。父に代って一戦せん。....
三国志」より 著者:吉川英治
とあれば、敵にとって不足はない」と、精兵三千を引き具して城門を出、地の利をとって陣列を展開し、鼓をそろえて鉦を鳴らし、旌旗天を震うの概があった。 ――が、魏の....
大谷刑部」より 著者:吉川英治
ッ」 部将の声に、病馬の背から、荷が解かれ、他の糧車や馬の背へ移されると、もう陣列は待っていなかった。 それでも――遉がにまだ呼吸のある病馬を、見捨てかねる....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
ず、空を仰いで、わしは嘆息した。あしたの天変地異を今夜の今知っている者は、あの出陣列に従って行った御家来衆も数多ながら、わしひとりしかなかったのである。 ――....
黒田如水」より 著者:吉川英治
味方の槍と槍、太刀と太刀。また組んず解ぐれつの肉闘や、一団の武者と一団の武者との陣列的な搏撃など、いまやここの終局は悽愴極まる屍山血河を描いていた。 本丸から....