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陣形
「陣形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陣形の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
な真似をやったなッ」 雄叫《おたけ》びながらひたひたと間をちぢめて、両翼八双に
陣形を立て直しつつ、爪先き迫りに迫って来ると、左右一度が同時に襲いかかりました。....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
大佐は、通信兵と銘をうった伝声管の前に立って、叫んだ。「戦闘機隊へ通報せい。襲撃
陣形をとり、戦闘準備にうつれ」 アクロン号は、大胆にも、三千メートルの高度まで....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
以来の自家の財政の遣り繰りを述べ、しかし、断然たる切り捨てによって小ぢんまりした
陣形を立直すことが出来、従って今後は輸出産業の見込み百パーセントの金魚の飼育と販....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
たに違いないのである。 『越後軍紀』に「信玄西条山へ寄せて来て攻むるときは、彼が
陣形常々の守を失ふべし、その時無二の一戦を遂げて勝負すべし」とある。 八月十六....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
あった。何時までも、このままでは熊本城は危い。官軍は連日の戦闘で、部署が錯雑して
陣形が乱れて居るので、改めて陣容を建なおした。三浦少将の第三旅団は山鹿口を、大山....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
重なる秘密と謎を割りながら、さッと競いかかりました。しかし笑止ながらもその陣立て
陣形はさすがに見事、兵家のいわゆる黒白構え、半刀半手の搦め捕りという奴です。即ち....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
ある。 その神の森を遠く囲繞し、茅葺小屋や掘立小屋や朽葉色の天幕が、幾何学的の
陣形を作り、所在に点々と立っているのは、これぞ水狐族と呼ばれるところの、巫女ども....
「地球要塞」より 著者:海野十三
陥った。おお、空中衝突だ。不意うちをくって、空軍の損害はなかなか大きいぞ。いや、
陣形がかわってきた。いよいよ敵意がはっきりしたようだ。これはますますやるぞ」 ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
警衛は、完全のようであった。 いまは試運転中ではあるけれど、このような大袈裟な
陣形が、やがて飛行島の渡洋攻撃のときにも採用されるのではなかろうか。 リット少....
「空襲警報」より 著者:海野十三
びだした。 ところが敵空襲部隊は、本土にあともう百五十キロというところで、急に
陣形を変えた。 モロレフ司令官は、光線電話をもって、第一編隊長ワルトキンに、い....
「決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
することによって、敵のノドにアイクチを擬することができるのである。 余の当夜の
陣形を車がかりの陣と云うが、別にそれほどの特定の名称を必要とするほどのものではな....
「発明小僧」より 著者:海野十三
かネ。」 小僧「いや実物は重いので紙に書いて持ってきました。」 海相「二重リング
陣形?」 小僧「そうです。下のは艦隊、上のは航空隊ですよ。やってくるところを、こ....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
員でないかを、問答によって確かめたのであった。またも人影が産まれ出た。同じような
陣形であった。門前で問答が行われた。続々人影が現われた。みんな門前へ集まって来た....
「がん」より 著者:小川未明
りました。そして、池の上を、なつかしそうに一|周したかと思うと、ここを見捨てて、
陣形を造って、たがいに鳴き交わしながら、かなたへと消えていってしまったのでありま....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
けて、それもいい加減に本性を露わしかけているのだった。 我々一同着座。ほどよい
陣形に割り込むと、さて、盃の雨がふる。 「へへん、何やな、おまはん狐やろかい。見....