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「陣払い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

陣払いの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
《すく》め、相手の左胴を上斜めに、五枚目の肋《あばら》六枚目へかけ、鐘巻流での荒陣払い、ザックリのぶかく掬い切った。 痣のある武士、ムーッと呻くと、ポタリと刀....
三国志」より 著者:吉川英治
粉砕して、老黄忠の鼻をあかしてくれねばならん)――と。 そこで彼は、にわかに、陣払いの時刻を早め、道もかえて、黄忠の進むべき左の山へ進路をとった。 夜どおし....
三国志」より 著者:吉川英治
であろう」 孔明はそうも言った。 関興、張苞などの若手組は、案のごとく、この陣払いにたいして、不満を表示したが、それも楊儀になだめられて、着々ここを引揚げに....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ば」 ぜひなく、やがて正季やら諸将のあらましも立ち去った。すべての姿が、ここの陣払いとは? と意外な足つきだった。 しずかな退陣準備が行われ出していた。夕日....
黒田如水」より 著者:吉川英治
ても、毛利の厚い包囲環を突破してこれへ来ることができないのであった。 いよいよ陣払いして、そこを去るまで、秀吉は、孤城の味方をながめて、繰返し繰返し嘆いていた....