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陣触れ
「陣触れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陣触れの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
者がその先導なり、殿《しんがり》なり勤めまする、いずれにしても猶予は禁物――との
陣触れを、七兵衛と呼応して促すものにちがいありませんから、駒井も決心しました。 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
乗りました。 「長浜へ、長浜の町では、今晩何か物騒がしいようです」 「はいはい、
陣触れがございます」 「
陣触れが」 「はい、それであの通り篝《かがり》を焚いてい....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
かと表へ出て行った。そのあとを二、三間追って、権右衛門は小声で訊いた。 「火急の
陣触れ、何事でござりました。」 「まだ判らぬ。」と、師冬は不興らしく言った。「そ....
「三国志」より 著者:吉川英治
なおこまごまと、前後のいきさつを物語ると、張飛は何思ったか、にわかに城中の部下へ
陣触れを命じ、自身も一丈八尺の蛇矛をたずさえて、 「孫乾、あとから来いよ」 と....
「三国志」より 著者:吉川英治
した。三名は鳩首して、軍議にふけった。 翌日、法正にも、この旨をつたえ、同時に
陣触れを発して、いよいよ入蜀軍の勢揃いをした。 玄徳はもちろんその中軍にある。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
を巻いて、長巻一ツを持って躍り出るのやら、とにかく雑多な武装をした者どもが、 「
陣触れだぞ」 「おういっ、大江へ出ろ」 と、触れ合いながら、そこかしこの、散所....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
みとしておるらしい」 「去年の出兵も、出渋ったのでございましたか」 「もっとも、
陣触れをうけた前日に、父の貞氏が、あいにくと病死した。子としては、忌明けの法事な....