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「除く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

除くの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
き餅と見えるから、僕の出来ないことだし、出来ないと言っても、全くこれを心から取り除くことはなし得なかった。これを耐え忍ぶのは、僕がこれまで見せて来た快濶の態度に....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
六万人(うち原子爆弾死者九万人)負傷四十万人。罹災者九百万人。これは樺太、台湾を除く人口の六分の一に当たる。都市戦災八十市、うち大半焼失せるもの四十四市なりと。....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
。正六面体の部屋だ。中の調度は、小さな客間といった感じで、出入口のついている壁を除く他の三方の壁には長椅子が押しつけてあり前に細長い卓子が置いてある。出入口のつ....
「別居」について」より 著者:伊藤野枝
打ち込むには、子供と私の間にたくさんの異った分子がはいっていました。そしてそれを除くということはどうしても子供と二人っきりにならねばなりませんでした。そうするの....
ルネ・クレール私見」より 著者:伊丹万作
た、彼の指摘するところの愚劣やこつけいは何に原因しているのか、そしてそれらを取り除くにはどうすればいいのか、等々の問題については彼はいつこうに関心を示そうとしな....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
を暗示する点からいつてもはなはだ効果的である。 いずれにしてもごく少数の例外を除くところの日本の森羅万象がアツという間もなく、忽然としてろくでなしの範疇の中へ....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
て曰く、(お救い米)。 その後にようやく景気が立ちなおってからも、一流の大家を除く外、ほとんど衣食に窮せざるものはない有様で、近江新報その他の地方新聞の続き物....
妖怪学」より 著者:井上円了
むるは必然の勢いなり。しかして医家の療法は、全く精神作用よりきたるところの妨害を除くの法にあらざるをもって、重症難患に至りては、治することあたわざるもの多し。し....
妖怪談」より 著者:井上円了
す。どこから聞いたものか、私が狐を落とすと言う者があったので、かの人はこの苦痛を除くためには、多くの手段を尽くしても全く無効であった。しかし、背に腹はかえられぬ....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
という事を十分会得させるが第一策だと思う。無論、そんな姑息の方法では根深い誤解を除く事はとても出来ないかも知れんが、少くも彼我国際間の融和を計るには日本の文明を....
活人形」より 著者:泉鏡花
紙破りの祝言だ。媒灼も何も要った物ではない。どれ、藤を進げますから。と例の被を取除くれば、この人形は左の手にて小褄を掻取り、右の手を上へ差伸べて被を支うるものに....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
万円)、これに属する信徒の数一千三百五十万(スコットランドとアイルランドはこれを除く)、大教正の年給、一人は一万五千ポンド(わが金およそ九万八千円)、一人は一万....
西航日録」より 著者:井上円了
日リーズ町に遊び、工業の隆盛を見て、 煙突の数で知らるゝ町の富 英国は南海岸を除くのほかは、冬期中毎日風雨または曇天にして、日影を見ることいたってまれなり。こ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
りただちに汽車に移積するを得。かくのごとき設置は、南米においてブエノスアイレスを除くほかには、いまだ見ざるところなり。東郷船長および東洋汽船会社出張員小林氏とと....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ておれば心配はあるまい。有事の場合必要に応じてその配置の統制も出来る。航空部隊を除く防空はなるべく民間の仕事とした方が良いのではあるまいか。 しかし防空全般に....