除去[語句情報] » 除去

「除去〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

除去の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
片信」より 著者:有島武郎
がクロポトキンやレーニンやについて言ったことは、奇矯《ききょう》に過ぎた言い分を除去して考えるならば、当然また肯定さるべきものであらねばならない。これらの偉大な....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
朴な用途に於て使用する。或る人は一つの言葉にも或る特殊な意味を盛り、雑多な意味を除去することなしには用いることを肯んじない。散文を綴る人は前者であり、詩に行く人....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
敬の念は、これらの神話を改作したり、また進歩した観察と相容れないと思わるる部分を除去する障害となりがちであった。このことは次章に再説するヘシオド(Hesiod)....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
争に於て必勝を期するため、なるべく強度の統一が希望される。東亜諸民族の疑心暗鬼が除去されたならば、一日も速やかに少なくも東亜連邦に躍進して、東亜の総合的威力の増....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
とも会社側からいえば、それでは不安でしようがないというかもしれぬが、そんな不安を除去する方法はいくらでもあるように私には考えられる。 たとえば自分の社の従業員....
生の拡充」より 著者:大杉栄
る活動のみとなる。また生の必然の論理は、生の拡充を障礙せんとするいっさいの事物を除去し破壊すべく、われわれに命ずる。そしてこの命令に背く時、われわれの生は、われ....
断層顔」より 著者:海野十三
らぬ努力によって、木田の顔面と身体の歪みを直すと共に、混入していた空電をすっかり除去した。その結果、木田は若々しい美青年に戻ることが出来たそうである。 昭和も....
大脳手術」より 著者:海野十三
る断面積も算出されるわけだから、これらの数値によって不要なる贅肉は揉み出して切開除去されるのだ。だから股と移植すべき脚との接合部はぴたりと合う。醜い段などは絶対....
夜光虫」より 著者:織田作之助
はある夜、伊部とゆきずりの一夜を明かした。 その時、伊部が外科の医者で、刺青を除去する手術を今まで何度もやった経験があるということを知った。 雪子は豹吉たち....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
まちて自負の義務を果たさんと決しぬ。 チベットは仏教国なり。チベットより仏教を除去せば、ただ荒廃せる国土と、蒙昧なる蛮人とあるのみ。仏教の社会に及ぼせる勢力の....
童話の詩的価値」より 著者:小川未明
ないことだと何うして言うことが出来ましょう。 既に、時間と空間と階級との観念を除去し、而して善悪の応報によって輪廻転生ということが許されたなら、子供の世界とい....
遠州地方の足洗」より 著者:喜田貞吉
、肉食を穢とした迷信との結果であることを思うと、階級制度の打破せられ、その迷信の除去せられた今日、これらの完全に足洗の行われた貴重すべき実例を模範として、各自に....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
ところを究めて、彼らまた同一の日本民族たる事を明らかにし、因襲的の妄想を根本から除去するを要とすべきである。 * 本編は主として材料を、所....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
総長に当る者より直接侍従武官を経て上奏していたのであるが、軍務二途に出づる弊害を除去するため陸軍大臣が総ての軍事を統一する事となっていた。大モルトケが参謀総長就....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
しまうとは考えられない。人類は機械ではないから。しかし、富の平均と生活への不安の除去とは趣味の平均を来たし、つまり可もなく不可もないものとなる事であろう。 か....