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除名
「除名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
除名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「喝采」より 著者:太宰治
さか! など、大笑の声あり、満場ざわめく。)ひと月平均いくらになりましょうか、(
除名せよ! と声高に叫ぶ青年あり。)お待ち下さい。すこし言いすぎました。おゆるし....
「虚構の春」より 著者:太宰治
プリン氏を総裁に創立された馬鹿笑いクラブ。左記の三十種の事物について語れば、即時
除名のこと。四十歳。五十歳。六十歳。白髪。老妻。借銭。仕事。子息令嬢の思想。満洲....
「人間失格」より 著者:太宰治
たちどころに追い払われた事でしょう。しかし、自分も、また、堀木でさえも、なかなか
除名の処分に遭わず、殊にも自分は、その非合法の世界に於いては、合法の紳士たちの世....
「青木の出京」より 著者:菊池寛
なれば苦しくなるにつれて、深められていった。 青木が、大学でも不始末を演じて、
除名されたという噂をきいたのは、それから間もないことであった。が、その時には、埋....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
グビー部へ一週間ほどはいっていたが、練習の時間を故意にすっぽかすと思われて、部を
除名されたということだ。だから、仮装行列の練習時間もうっかり忘れたのであろうと、....
「地球盗難」より 著者:海野十三
して極力排撃し、殊に大隅説の弱点を指摘してその説明がつかないうちは、彼を学界から
除名しろなどという尻の穴の狭い連中さえ現れるに至った。 大隅説の弱点というのは....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
と同等の待遇を与える。最長期間を経ても、なお、正団員としての資格を認めがたき者は
除名する。志望者は六月十五日までに、自筆の履歴書、戸籍抄本、写真は手札型近影一葉....
「流線間諜」より 著者:海野十三
います。だから日本人の手に、あのマッチ一本だに渡っていないのです。ですから本員の
除名は許していただきたいと思います」 「イヤ宣告に容喙することは許さぬ。――とに....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
」の所長である)、ミーチン、数学者コルマン、ユージンが編集者に加えられ、ステンは
除名され、責任編集者が無くなってデボーリンは物理学者マキシモフ、ポクロフスキー、....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
だ! 現在すでに髪を斬った女がそれに因って学校へ入学が出来ず、あるいは学校から
除名されつつあるではないか。 改革するにも、武器がない。苦学するにも働く工場が....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
いかない。 徳田中尉、野坂中尉という指導者が上にあって、だいぶ下の下になるが、
除名された中西伍長という参議院議員など、さらに末端の兵卒に至るまで順序よく配列さ....
「空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
られないことだからね。まあおそらくはこの想定は大差無いと思う。しかし倶楽部からの
除名と云うことは、その骨牌の不正利得で生活しているモラン大佐にとっては、まさしく....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
すでにこつけいなことなのです。また、療養の目的からも遠いことなのです。 では、
除名の件はたしかにお願い申しました。草々頓首」(四月二十八日) (『映画春秋』創刊号・昭和二十一年八月)....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
もっと考慮すべきではなかったろうか」 こう思うと、一時の激情にかられて、四人を
除名したことが、深くくいられてならなかった。日ごとの煩悶はかれの血色のいい頬をあ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
に暇を取るものは罰金を取るとか、或る親方から他に移り変るものは組合中使用せぬとか
除名するとか、これから修業しようという弟子側に取っては不利益な規約ばかりである。....