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「除虫菊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

除虫菊の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
はない。それは××胡同《ことう》の社宅の居間《いま》に蝙蝠印《こうもりじるし》の除虫菊《じょちゅうぎく》が二缶《ふたかん》、ちゃんと具えつけてあるからである。 ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
あやめの外には、芍薬、紫と白と黄の渓※、薔薇、石竹、矍麦、虞美人草、花芥子、紅白除虫菊、皆存分に咲いて、庭も園も色々に明るくなった。 畑では麦が日に/\照って....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
達が窓の下で呼びあっている。私は宿のお上さんに頼んで、岡山行きの途中下車の切符を除虫菊の仲買の人に一円で買ってもらうと、私は兵庫から高松行きの船に乗る事にした。....
風琴と魚の町」より 著者:林芙美子
に四囲《あたり》が青ばんで来た。 遠くで初蛙《はつがえる》も啼《な》いた。白い除虫菊《じょちゅうぎく》の花も咲《さ》いた。 7 「学校へ行かんか?」 ある....
清貧の書」より 著者:林芙美子
あるじ》は、よっぽど白い花が好きと見えて、空地と云う空地には、早咲《はやざ》きの除虫菊《じょちゅうぎく》のようなのが雪のように咲いていた。 家根《やね》の上か....
苦しく美しき夏」より 著者:原民喜
っていた。露草、鳳仙花《ほうせんか》、酸漿《ほおずき》、白粉花《おしろいばな》、除虫菊……密集した小さな茎の根元や、くらくらと光線を吸集してうなだれている葉裏に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に至って、どうなるものかわからない。桑がいいから桑、百合《ゆり》がいいから百合、除虫菊《のみとりぎく》がいいから除虫菊――いいものに移るのはいいが、その時の調子....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
員達が呼びあっている。 私は宿のお上さんに頼んで、岡山行きの途中下車の切符を、除虫菊の仲買の人に壱円で買ってもらうと、私は兵庫から、高松行きの船に乗る事にした....
簪を挿した蛇」より 著者:中谷宇吉郎
は近代人類の希臘《ギリシャ》以来の物質の概念を変更した大発明であって、鳥の先生や除虫菊《じょちゅうぎく》の親玉と比較すべきものではない。そういうことを混同する人....