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「除隊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

除隊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
もと近所に住んでいた古着屋の息子の田中新太郎で、朝鮮の聯隊に入営していたが、除隊になって昨日帰って来たところだという。何はともあれと、上るなり、 「嫁はんに....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
いう村があります。かの惨劇の主人公はこの村の生まれで、前年の冬に習志野の聯隊から除隊になって戻って来た男です。この男の兄というのは去年から行くえ不明になっている....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が村の人になって六年間に、此八幡で秋祭りに夜芝居が一度、昼神楽が一度あった。入営除隊の送迎は勿論、何角の寄合事があれば、天候季節の許す限りは此処の拝殿でしたもの....
浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
新手は、十八年後に刑死するまで継続された。頻繁《ひんぱん》に名を変えているので、除隊になってからの足取りを拾うことははなはだ困難とされている。一八九七年に女のこ....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
は何にも書いてない。が、褒賞の方には何かいろいろとあった。そして今は病気のために除隊するのだとある。 「それでもこれっぽちの金しか貰わないんでさあ。」 彼はそ....
空襲警報」より 著者:海野十三
ゾロと駈けだしてきた。 「あッ、これはいけねえ」 と叫んだのは、昨年航空隊から除隊して来た太郎八という若者だった。 「……変なところを飛んでいるが、これは確か....
」より 著者:織田作之助
もと近所に住んでいた古着屋の息子の新ちゃんで、朝鮮の聯隊に入営していたが、昨日除隊になって帰ってきたところだという。何はともあれと、上るなり、 「嫁はんになっ....
氷河」より 著者:黒島伝治
と足さきに失敬できると思うたら、愉快でたまらんよ。」 そこにいる者は、もはや、除隊後のことを考えていた。彼等の胸にあるものは、内地の生活ばかりであった。いつか....
自伝」より 著者:黒島伝治
それからシベリアへやられた。そこで病気にかゝって、大正十一年四月内地へ帰り、七月除隊になった。十四年までは、病気がよくならんのでブラ/\して暮してしまった。十五....
だいこん」より 著者:久生十蘭
んかそんなに熱心にやったの」 ハガアスさんがつぶやくようにいった。 「私は現地除隊をして、出来たらUPの駐在員で東京に残りたいと思っていましたので、出来るだけ....
」より 著者:佐左木俊郎
いての知識をどっさりと仕入れて来た。伝平は、会う人ごとに、馬に就いての話をした。除隊の挨拶に廻りながらも、伝平は、部落中の馬小屋を、片っ端から覗いて歩いた。 「....
殺人狂の話」より 著者:浜尾四郎
ンの第六十聯隊に勤務したが既にその頃から野性を発揮して同僚達に恐れられはじめた。除隊間際に、一人の若い女と恋に陥ったが嫉妬の為に、彼女をピストルで射撃し(但し、....
上野」より 著者:永井荷風
で、何人なるやを詳にしない。然しこの書は明治十年西南戦争の平定した後凱旋の兵士が除隊の命を待つ間一時谷中辺の寺院に宿泊していた事を記述し、それより根津駒込あたり....
」より 著者:織田作之助
の新ちゃん、如何いしてたの。古着屋の息子で、朝鮮の聯隊に入隊していたのだが、昨日除隊になって帰って来たところだという。口調の活溌さに似ぬしょげ切った顔付で、何故....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
幹部候補生の特別教育は極めて合理的であるが、猥りに将校に任命するのは同意し難い。除隊当時の能力に応ずる階級を附与すべきである。 序に現役将校の養成制度について....