陰晴[語句情報] » 陰晴

「陰晴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

陰晴の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
行人」より 著者:夏目漱石
対して済まない事だ。どうぞ堪忍《かんにん》してくれ」 自分は兄の気質が女に似て陰晴常なき天候のごとく変るのをよく承知していた。しかし一《ひ》と見識《けんしき》....
明暗」より 著者:夏目漱石
とすると、)すぐここへやって来ないという事はけっして断言できなかった。 津田は陰晴定めなき天気を相手にして戦うように厄介《やっかい》なこの友達、もっと適切にい....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
と云われても、依然として心身明朗たるを得ないわけだ。 国民から見て、最近政情の陰晴常ならず見えるのは、全く、この斜面に水平面というレッテルを貼ろうとする支配者....
取舵」より 著者:泉鏡花
、浦山、船見、泊など、沿岸の諸駅を過ぎて、越中越後の境なる関という村を望むまで、陰晴すこぶる常ならず。日光の隠顕するごとに、天の色はあるいは黒く、あるいは蒼く、....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
。……それで、この節は、どの辺が釣り場所なのか」 「およそ釣りの時節は、温涼風雨陰晴満干、それに、潮の清濁によりまして、年々遅速がございますが、今年は潮だちがよ....